イニシエイト

(ずっとまえからわかっていた)

ずっと前から分かっていた

(やさぐれたこえでさおわりをつぶやいて)

やさぐれた声でさ　終わりを呟いて

(いつのまにやらそれになれていた)

いつの間にやらそれに慣れていた

(むきあうことからにげていた)

向き合うことから逃げていた

(だれがどうみたってばればれだ)

誰がどう見たってバレバレだ

(わがものがおでほらじぶんをいつわって)

我が物顔でほら　自分を偽って

(いやけがさすほどつかれていた)

嫌気が差す程疲れていた

(うそはくことだけじょうずになった)

嘘吐くことだけ上手になった

(すきなことをすきといえないまま)

好きなことを好きと言えないまま

(はぐるまになんかなりたくなくて)

歯車になんかなりたくなくて

(がむしゃらにかいたうたをうたった)

がむしゃらに書いた歌を歌った

(いみなんてあとからついてくるものさ)

意味なんて後から付いてくるものさ

(さあはじめようこえをあげて)

さあ始めよう　声を上げて

(いつもとじているつめたくなったそのてをひらいて)

いつも閉じている　冷たくなったその手を開いて

(うたおうかなしくても)

歌おう　悲しくても

(きみをわらうこえなどきこえない)

君を哂う声など聴こえない

(こんなもんかとあきらめていた)

こんなもんかと諦めていた

(あんしんをもとめてじんせいをうすめて)

安心を求めて　人生を薄めて

(いまをほんきでいきるのをとめた)

今を本気で生きるのを止めた

(きずつくことをおそれていた)

傷付くことを恐れていた

(どうにかやりすごしてきた)

どうにかやり過ごしてきた

(ながれにみをまかせてじぶんをおしころして)

流れに身を任せて　自分を押し殺して

(きえているのとほぼかわらないや)

消えているのとほぼ変わらないや

(きえさるゆうきすらもっていなかった)

消え去る勇気すら持っていなかった

(だれかのせいにしてゆびをさした)

誰かのせいにして指を刺した

(そんなじぶんにまたはきけがして)

そんな自分にまた吐き気がして

(あたたかいばしょをさがしていた)

暖かい場所を探していた

(まだまにあうはずだそうしんじてるから)

まだ間に合うはずだ　そう信じてるから

(さあおわらせようなみだぬぐって)

さあ終わらせよう　涙拭って

(いつもきいているそのうたごえがとびらをひらいて)

いつも聴いている　その歌声が扉を開いて

(さけぼうゆめをかたろう)

叫ぼう　夢を語ろう

(きみをとめるこえなどきこえない)

君を止める声など聴こえない

(さあはじめようこえをあげて)

さあ始めよう　声を上げて

(いつもとじているつめたくなったそのてをひらいて)

いつも閉じている　冷たくなったその手を開いて

(うたおうかなしくても)

歌おう　悲しくても

(きみをわらうこえなどきこえない)

君を哂う声など聴こえない