暗闇のパレード

(おっとおうまのときをまつきつねのあかりがかおだして)

おっと逢魔の時を待つ　狐の灯りが顔出して

(つきにきょうきをきせていろいろいろをぬった)

月に狂気を着せて　色　色　色を塗った

(よっとようきなかおをしてあつまりむらがるちみもうりょう)

よっと陽気な顔をして　集まり群がる魑魅魍魎

(そっとこごえでみみをうつおいでおいでほらなくなるまえに)

そっと小声で耳を打つ　「おいでおいで」ほら無くなる前に

(とうろうかこってぐるりろうそくゆらめくゆらり)

灯篭囲ってぐるり　蝋燭揺らめくゆらり

(くびなしじぞうがこっちをむくまでいちにもういいかい)

首無地蔵がこっちを向くまで　１・２・もういいかい？

(ためいきはくならひとりてをつなぎましょふたり)

溜め息吐くなら一人　手を繋ぎましょ二人

(なかまのふりしてあざむいたのはだれだれだれのためだ)

仲間の振りして欺いたのは　誰　誰　誰の為だ？

(あさひがさすまであそびましょうみつかればおわりのかくれんぼう)

朝日が射すまで遊びましょう　見つかれば最期の隠れん坊

(しろくろこいしをけとばしわらいさがすさがすさがしてまわる)

白黒小石を蹴飛ばし笑い　探す　探す　探して回る

(ずっとてのひらでおどりましょうたすけをもとめるあわてんぼう)

ずっと掌で躍りましょう　助けを求める慌てん坊

(のろいをはいてははいずりあるくにげるにげるにげきってよるを)

呪いを吐いては這いずり歩く　逃げる　逃げる　逃げ切って夜を

(そろっとうしみつどきがくるかわらずむれてるちみもうりょう)

そろっと丑三つ時が来る　変わらず群れてる魑魅魍魎

(すうっとおおきなこえをあげさけぶあおるすぐつかまえようと)

すうっと大きな声を上げ　叫ぶ　煽る　すぐ捕まえようと

(すいめんてらしたほたるまんぞくげにほらおどる)

水面照らした蛍　満足げにほら踊る

(かっぱがうかんでこっちをむいたらもういいかい)

河童が浮かんでこっちを向いたら　１・２・もういいかい？

(いちばんらくならひとりだれかをしりたいふたり)

一番楽なら一人　誰かを知りたい二人

(いらないこともおぼえてしまっただれだれだれのために)

要らない事も覚えてしまった　誰　誰　誰の為に？

(からだをかさねてたしかめましょうひとはだこいしいさびしんぼう)

体を重ねて確かめましょう　一肌恋しい寂しん坊

(なかまをつくってきずつけてはつらいいたいじぶんをせめる)

仲間を作って傷付けては　辛い　痛い　自分を責める

(どうせまようならわらいましょうもくてきなくしたわすれんぼう)

どうせ迷うなら笑いましょう　目的失くした忘れん坊

(おもいだすためにはいずりあるくひだりみぎさがしてまわる)

思い出すために這いずり歩く　左　右　探して回る

(きらいきらいきらいっていってよわいよわいよわいってせめて)

嫌い　嫌い　嫌いって言って　弱い　弱い　弱いって責めて

(いたいいたいいたいのとんでけくらいくらってわらった)

痛い　痛い　痛いの飛んでけ　喰らい　喰らって　笑った

(きらいきらいきらいっていってよわいよわいよわいってせめて)

嫌い　嫌い　嫌いって言って　弱い　弱い　弱いってせめて

(いたいいたいいたいのとんでけくらいくらってまたあした)

痛い　痛い　痛いの飛んでけ　喰らい　喰らってまた明日

(あしたがさすまであそびましょうみつかればおわりのかくれんぼう)

朝日が射すまで遊びましょう　見つかれば最期の隠れん坊

(しろくろこいしをけとばしわらいさがすさがすさがしてまわる)

白黒小石を蹴飛ばし笑い　探す　探す　探して回る

(どうせまようならわらいましょうもくてきなくしたわすれんぼう)

どうせ迷うなら笑いましょう　目的失くした忘れん坊

(ひがしがしらんでまつりがおわるぶらりぶらりあるいたよるか)

東が白んで祭りが終わる　ぶらり　ぶらり　歩いた夜か

(またあした)

また明日