虚飾とワンダーランド

(みかんせいのたいしょうせい)

未完成の対称性

(くずれるくうそうとわんだーらんど)

崩れる空想とワンダーランド

(ふかんぜんなかんしょうにみをほだして)

不完全な感傷に身を絆して

(ゆれるがいとううすいてんめつでぬれるかげとおどるめりーごーらんど)

揺れる街頭薄い点滅で濡れる影と踊るメリーゴーランド

(ゆがんだほしにたっちしてまわるさいぎしんのぐんぞうげきもどき)

歪んだ星にタッチして回る猜疑心の群像劇擬き

(さいげんなくつづくめいろれこーどのはりをおとして)

際限なく続く迷路レコードの針を落として

(しずんでゆくよるのふちまで)

沈んでゆく夜の淵まで

(あしたをほじっためはがらんどう)

明日を穿った眼は伽藍堂

(みゃくうつはくめいときょうかいせん)

脈打つ薄明と境界線

(らんはんしゃのへっどらいと)

乱反射のヘッドライト

(ひをまとったたいおんで)

火を纏った体温で

(ゆらしたせかいあいまいにみえる)

揺らした世界 曖昧に見える

(すんだほしのはくじつに)

澄んだ星の白日に

(てをのばしてふれるきょのかげ)

手を伸ばして触れる虚の影

(かれたこえでさけんだあしたのしょうけい)

枯れた声で叫んだ明日の憧憬

(ふえんしてふいるむのうつすすうびょうのいみをといて)

敷衍してフイルムの映す数秒の意味を説いて

(えいえんのまねことにもしゅうしふをうたされて)

永遠の真似事にも終止符を打たされて

(はんどべるのけいこくでつんざくこまくちをわかせて)

ハンドベルの警告で劈く鼓膜 血を沸かせて

(はんどうたってきょしょくでみえない)

反動立って虚飾で視えない

(ぼくらのりそうとあおじゃしん)

僕らの理想と青写真

(てんてんとうつるけしきしこうするあしはおられて)

転々と移る景色 思考する葦は折られて

(きえてゆくゆめのふちから)

消えてゆく 夢の淵から

(くさっためのかんしょくは)

腐った芽の感触は

(みゃくうつぜつぼうのひょうしょうで)

脈打つ絶望の表象で

(かんらんしゃのあわいらいとしょくをまとったじゅんかいせん)

観覧車の淡いライト色を纏った巡回船

(とかしたいみかんかくはにぶる)

溶かした意味 感覚は鈍る

(すんだくうきとはいきがす)

澄んだ空気と排気ガス

(はだしのままでとびだす)

裸足のままで 飛び出す

(あけのみょうじょうちずももたずかけてゆく)

明けの明星 地図も持たず駆けてゆく

(あしたをほじっためはがらんどう)

明日を穿った眼は伽藍堂

(みゃくうつはくめいときょうかいせん)

脈打つ薄明と境界線

(らんはんしゃのへっどらいと)

乱反射のヘッドライト

(ひをまとったたいおんで)

火を纏った体温で

(ゆらしたせかいあいまいにみえる)

揺らした世界 曖昧に見える

(すんだほしのはくじつに)

澄んだ星の白日に

(てをのばしてふれるきょのかげ)

手を伸ばして触れる虚の影

(かれたこえでさけんだあしたのしょうけい)

枯れた声で叫んだ明日の憧憬

(てをといてゆけ)

手を解いてゆけ