バケモノの子

(いいさおれのことはにくめばいいよ)

いいさ　俺のことは憎めばいいよ

(でもじぶんのこともうにくんじゃだめだ)

でも自分の事　もう憎んじゃダメだ

(ありのままをうけいれろよ)

ありのままを受け入れろよ

(おまえもおれも やみをかかえもがいている)

おまえも俺も 闇を抱え　もがいている

(なにをいうんだ)

何を言うんだ！

(でものみこまれて)

でも　飲み込まれて

(みうしなうなじぶんを)

見失うな　自分を

(なにがわかる)

何がわかる

(よわさとむきあいのりこえればいい)

弱さと向き合い　乗り越えればいい

(きっとできる)

きっとできる

(だまれ)

黙れ！

(それこそほんとのつよさかもな)

それこそ　ほんとの強さかもな

(だまれだまれ)

黙れ！　黙れ！！！

(このかおこのはだにくんできた)

この顔　この肌　憎んできた...！

(いつでもまわりのめおそれていた)

いつでも周りの目　恐れていた

(なぜひとりだけちがうのか)

なぜ一人だけ　違うのか

(いつかこのすがおあばかれたら)

いつかこの素顔　暴かれたら

(もういきてゆくばしょがない)

もう生きてゆく場所がない

(だからかめんをこころにつけて いきてきたのに)

だから仮面を心につけて 生きてきたのに

(いつもおまえみると このむねがざわついた)

いつも　お前見ると この胸がざわついた...

(ああああ)

ああ　ああ

(ほんとのじぶんを)

ほんとの自分を

(ああああ)

ああ　ああ

(こばんだまま)

拒んだまま

(ああああ)

ああ　ああ

(いきてゆけるのか)

生きてゆけるのか

(ああ)

ああ

(みろよみんなきてる)

見ろよ　みんな来てる

(おれたちのことしんぱいしてる)

俺たちのこと　心配してる

(だれもがひとりじゃいきられない)

誰もが一人じゃ生きられない

(よくみてみろ)

よく見てみろ

(すがおのおまえを みまもってくれるなかまを)

素顔のおまえを 見守ってくれる仲間を

(にんげんにうまれ ばけもののなかまにそだてられた)

人間に生まれ バケモノの仲間に育てられた

(これこそ)

これこそ

(おまえは)

おまえは

(おれたちの)

俺たちの

(なかまだ)

仲間だ

(ほこりだよな)

誇りだよな

(ひとりじゃないさ)

独りじゃないさ

(きがついてるだろ)

気がついてるだろ

(おれたちふたりはおなじなんだ)

俺たち二人は同じなんだ

(にんげんと)

人間と

(ふたりは)

二人は

(ばけものの)

バケモノの

(おんなじ)

おんなじ

(こころをもつ)

心を持つ

(おれたちはそうさ)

俺たちはそうさ

(ばけもののこ)

バケモノの子！