超長文
今回のテーマは、赤です。
誤字や脱字を見つけたら、コメントで教えていただけると幸いです。
ヌガーさん、教えていただきありがとうございました。
typingさん、教えていただきありがとうございました。
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問題文
(みなさんは、「あかいろ」についてどんないんしょうをもっているだろうか。)
みなさんは、「赤色」についてどんな印象を持っているだろうか。
(「あか」といえば、たいようのいろ、ちのいろなど、ちからづよいもののいろをしている。)
「赤」といえば、太陽の色、血の色など、力強いものの色をしている。
(ゆえに、ときのけんりょくしゃたちに、おおくこのまれた。)
故に、時の権力者たちに、多く好まれた。
(だがしかし、ちゅうせいのよーろっぱでは、あかはきちょうだった。)
だがしかし、中世のヨーロッパでは、赤は貴重だった。
(あかいろのせんりょうをだすことがむずかしかったのだ。)
赤色の染料を出すことが難しかったのだ。
(そんなよーろっぱみんぞくは、あるみんぞくにしょうげきをうけた。)
そんなヨーロッパ民族は、ある民族に衝撃を受けた。
(いんかていこくの、けちゅあぞくとあいまらぞくである。)
インカ帝国の、ケチュア族とアイマラ族である。
(かれらは、ぜんしんにあざやかなあかいろのふくをまとっていた。)
彼らは、全身に鮮やかな赤色の服をまとっていた。
(だが、すすんだぶんかをもっていたよーろっぱじんにだせなかったあか を、)
だが、進んだ文化を持っていたヨーロッパ人に出せなかった赤を、
(なぜひとざとはなれたところにあるいんかていこくのみんぞくがてにいれたのだろうか。)
なぜ人里離れたところにあるインカ帝国の民族が手に入れたのだろうか。
(かれらは、さぼてんにふちゃくする、こちにーるかいがらむしをつかったのだ。)
彼らは、サボテンに付着する、コチニールカイガラムシを使ったのだ。
(このむしからは、あかのせんりょうがとれる。)
この虫からは、赤の染料が取れる。
(もちろん、よーろっぱじんたちはほしがった。)
勿論、ヨーロッパ人たちは欲しがった。
(しかし、いんかのひとびとはそれをことわったのだ。)
しかし、インカの人々はそれを断ったのだ。
(よーろっぱじんは、ぶりょくをつかい、いんかていこくをほろぼした。)
ヨーロッパ人は、武力を使い、インカ帝国を滅ぼした。
(これにより、よーろっぱじんはあかをてにいれたのだ。)
これにより、ヨーロッパ人は赤を手に入れたのだ。
(このせんりょうは、かなりきしょうだった。)
この染料は、かなり希少だった。
(このせんりょうのりょうとおなじだけのきしょうこうせきとどうとうのかちがあった。)
この染料の量と同じだけの希少鉱石と同等の価値があった。
(ゆえに、がかたちは、さまざまなえに、このむしをつぶしたせんりょうをつかったのだ。)
故に、画家たちは、様々な絵に、この虫を潰した染料を使ったのだ。
(げんだいではどうだろうか。)
現代ではどうだろうか。
(このこちにーるかいがらむしをつかったせんりょうはもうあまりつかわれていない。)
このコチニールカイガラムシを使った染料はもうあまり使われていない。
(もっとじつようてきなあかのせんりょうがうみだされたのだ。)
もっと実用的な赤の染料が生み出されたのだ。
(だが、このせんりょうはまだつかわれている。)
だが、この染料はまだ使われている。
(なにかというと、しょくひんだ。)
何かというと、食品だ。
(よくみるいちごみるくや、かきごおりのしろっぷ、)
よく見るいちごミルクや、かき氷のシロップ、
(あかいろのあめなどにまだつかわれているのだ。)
赤色の飴などにまだ使われているのだ。
(こだいいんかていこくのひとびとのはっけんはむだではない。)
古代インカ帝国の人々の発見は無駄ではない。
(あかのために、おおくのむしがいのちをうしなった。)
赤のために、多くの虫が命を失った。
(いまではあたりまえの「あか」だが、)
今では当たり前の「赤」だが、
(そこにはおおくのいのちのこうけんがある。)
そこには多くの命の貢献がある。
(これをわすれず、あかにかんしゃし、ただしくいきよう。)
これを忘れず、赤に感謝し、正しく生きよう。