Awake/早見沙織

(ながくふかいよるがおわるはじまりがとおくひかる)

永く深い夜が終わる　「はじまり」が遠く光る

(ふるえながらねむるきみをよぶこえがそらにひびく)

震えながら　眠る君を　呼ぶ声が空に響く

(あしたがこないきがしてふいにこわくなったんだ)

明日が来ない気がして　ふいに怖くなったんだ

(ふあんのなみだがあくむにかわってしまうまえに)

不安の涙が悪夢に　変わってしまう前に

(けさないでひかりをやけつくいたみもひきさいてつよく)

消さないで光を　焼けつく痛みも　引き裂いて強く

(だきしめるよつめたいほのおがゆれて)

抱きしめるよ　冷たい炎が揺れて

(ふたりのいたみがとけだしていくの)

二人の痛みが　溶け出していくの

(きみがなくしたさけびがきみがかくしたねがいが)

君が失くした叫びが　君が隠した願いが

(きみをすくいだすようにやみをてらしますように)

君を救いだすように　闇を照らしますように

(はきだしたことばがこころとからだをつきさそうとも)

吐き出した言葉が　心と身体を突き刺そうとも

(だきしめるよはげしいほのおがゆれて)

抱きしめるよ　激しい炎が揺れて

(ふたりのいたみがとけあっていくの)

二人の痛みが　溶け合っていくの

(なにもみえなかったなにもいえなかった)

何も見えなかった　何も言えなかった

(うつむくだけだったきみにふれた)

俯くだけだった　君に触れた

(はじめてめがあったかがみごしのきみに)

はじめて目が合った　鏡越しの君に

(こぼれたなみだはおなじいろだったｃｌｏｓｅｔｏｙｏｕ)

零れた涙は　同じ色だった (＊close to you)

(けさないでひかりをやけつくいたみもひきさいてつよく)

消さないで光を　焼けつく痛みも　引き裂いて強く

(だきしめるよつめたいほのおがゆれて)

抱きしめるよ　冷たい炎が揺れて

(ふたりのいたみがとけだしていくの)

二人の痛みが　溶け出していくの

(ここにいるよ)

ここにいるよ

(そばにいるよけさないでひかりを)

傍にいるよ　消さないで光を

(やけつくいたみもひきさいたさきに)

焼けつく痛みも　引き裂いた先に

(こたえはあるのすべてとかしたあとに)

答えはあるの？　全て溶かした後に

(なにがのころうともゆめからさめるまで)

何が残ろうとも　夢から醒めるまで

(そばにいるよさきなんてたしかなもの)

傍にいるよ　先なんて確かなもの

(なにひとつないけどわたしはここに)

何一つないけど　わたしはここに、

(ここにいるよかさなってゆらいだあいも)

ここにいるよ　重なって揺らいだ愛も

(ふたりのいたみもよわさもさびしさも)

二人の痛みも　弱さも　さびしさも、

(とかすから)

溶かすから

(けさないでよけさないでよいのちのさけびを)

消さないでよ　消さないでよ生命の叫びを

(さがしてさがしてさがしていく)

探して　探して　探していく

(きざしていくよあけのひかりが)

兆していく　夜明けの光が

(ここにみちていくの)

ここに満ちていくの