フタリノクニ

(あのねきょうはすこしだけ もうすこしだけねむらないでね)

あのね、今日は少しだけ もう少しだけ眠らないでね

(あとねてをつないでて みみをすませてよくきいてね)

あとね、手を繋いでて 耳を澄ませてよく聞いてね

(こおりのけっしょうのように はえたでんしょくのように)

氷の結晶のように 映えた電飾のように

(とうめいじゃなくていい せんめいじゃなくていい)

透明じゃなくていい 鮮明じゃなくていい

(つもってしまわぬように きえてしまわぬように)

積もってしまわぬように 消えてしまわぬように

(ちゃんとことばにしていこう)

ちゃんと言葉にしていこう

(まちなみをいろどったゆき きらめきにはめもくれずに)

街並みを彩った雪 煌めきには目もくれずに

(ながれぼしにそっとひとくち ずっとそばにいられますように)

流れ星にそっと一口 「ずっと側にいられますように」

(くりかえすはいくとしつき つづいていくふたりのくに)

繰り返すは幾年月 続いていく2人の国

(むじゃきなひょうじょうのおくに みえたきみのそうぞうがすき)

無邪気な表情の奥に 見えた君の夢が好き

(あのねあたたかなてあざやかなめかわらないでね)

あのね、温かな手、鮮やかな瞳、変わらないでね

(あとねよそみはだめひとりもだめわすれないでね)

あとね、よそ見はダメ、独りもダメ、忘れないでね

(ひょうめんおおうけつろのように したたるめいろのように)

表面覆う結露のように 滴る迷路のように

(きんとうじゃなくていい じゅんちょうじゃなくていい)

均等じゃなくていい 順調じゃなくていい

(くもってしまわぬように まよってしまわぬように)

曇ってしまわぬように 迷ってしまわぬように

(ちゃんとだきしめていよう)

ちゃんと抱きしめていよう

(はじまりをいろどったゆき てんにのばしたひとさしゆび)

はじまりを彩った雪 天に伸ばした人差し指

(つきうさぎなぞってひとくち このえがおまもれますように)

月兎なぞって一口 「この笑顔守れますように」

(くりかえすはいくとしつき つづいていくふたりのくに)

繰り返すは幾年月 続いていく2人の国

(むじゃきなそうぞうをまえに みえたぼくのしょうどうがすき)

無邪気な夢を前に 見えた僕の衝動が好き

(まほうやおまじないをかけたどうわやむかしばなしじゃ)

魔法やおまじないをかけた童話や昔話じゃ

(だいしょうはね３かいだけ０じまでのいつわりじゃなくて)

代償はね。3回だけ。0時まで。の偽りじゃなくて

(こんなんやしょうがいもあれば そんざいやしょうらいをかけたあいてはだれ)

困難や障害もあれば 存在や将来をかけた相手は誰？

(さいてはかれたねもしかけもないものがたりをはじめよう)

咲いては枯れ、種も仕掛けもない物語を始めよう

(あいたいとねがったよるに ながしたいくせんのほしぼし)

会いたいと願った夜に 流した幾千の星々

(のりこえたいたみとともに きっとわらいあえますように)

乗り越えた痛みと共に 「きっと笑い合えますように」

(ふりかえればいくとしつき きずいてきたふたりのくに)

振り返れば幾年月 築いてきた2人の国

(どうかこのちかいよとわに とけないでとけないで)

どうかこの誓いよ永遠に 解けないで、溶けないで

(まちなみをいろどったゆき きらめきにはめもくれずに)

街並みを彩った雪 煌めきには目もくれずに

(ながれぼしにそっとひとくち ずっとそばにいられますように)

流れ星にそっと一口 「ずっと側にいられますように」

(さめないでさめないで)

（覚めないで、冷めないで）

(くりかえすはいくとしつき つづいていくふたりのくに)

繰り返すは幾年月 続いていく2人の国

(むじゃきなひょうじょうのおくに みえたきみのそうぞうがすき)

無邪気な表情の奥に 見えた君の夢が好き