Designed desires

(しずんでいる)

沈んでいる。

(しずんでいるのはのこそこない)

沈んでいるのは遺損い。

(ひらいていく)

開いていく。

(ひらいていくとはおもいちがい)

「開いていく」とは思い違い。

(くるっている)

狂っている。

(くるっているはずかしげもない)

狂っている。恥ずかしげも無い。

(むすんでいる)

結んでいる。

(からだがばつをほっしている)

身体が罰を欲している。

(つよくめをこらしてもなにもでないなにもでない)

強く目を凝らしても何も出ない。何も出ない。

(こたえたくないものをくいていてももういきついている)

答えたく無い物を悔いていても、もう行き着いている。

(どうしてもいいたいよここにいることいないこと)

どうしても言いたいよ。ここに居ること、居ないこと。

(ひとつだけでよかったのに)

一つだけでよかったのに。

(だってもうたりていない)

だってもう足りていない。

(どうこくはでざいあうらがえしてもおもてがない)

慟哭はデザイア。裏返しても表が無い。

(ここはさいていすくいがない)

此処は最低。救いが無い。

(むくわれるかはてるかきめるのはぼくじゃない)

報われるか果てるか決めるのは僕じゃ無い。

(ぱっとはなやいだはずのみらいをすりつぶしていく)

ぱっと華やいだはずの未来をすり潰していく。

(ありふれたはずのかたちがいまここでかりとられていく)

ありふれたはずの形が今ここで刈り取られていく。

(もうじっさいにいたってはあられもないべんめいもない)

もう実際に至ってはあられもない。弁明もない。

(されどこんめいはつづくとがめるべきがだれもいなくとも)

されど混迷は続く。咎めるべきが誰もいなくとも。

(いまさらゆめとうつつのじゅんばんがうらがえるうらがえる)

今更夢と現の順番が裏返る。裏返る。

(まよいはとうにあいまいになってもうみとおせない)

迷いは疾うに曖昧になって、もう見通せない。

(どうしてわかんないのここにいることいないこと)

「どうして分かんないの。ここに居ること、居ないこと。」

(ぼくにはおなじいみしかないもうたえられない)

僕には同じ意味しか無い。もう耐えられない。

(どこからどこまでにちがかようのかいきるのか)

何処から何処までに血が通うのか。活きるのか。

(ここじゃひとつもたしかじゃない)

此処じゃ一つも確かじゃない。

(ばつかまるかむじゅんがきめるのはぼくじゃない)

罰か丸か矛盾が決めるのは僕じゃ無い。

(さよなら)

さよなら

(さよなら)

さよなら

(もうどうしてもいいたいよここにいることいないこと)

もうどうしても言いたいよ。ここに居ること、居ないこと。

(ひとつだけでよかったのに)

一つだけでよかったのに。

(だってもうたりていない)

だってもう足りていない。

(どうこくはでざいあうらがえしてもおもてがない)

慟哭はデザイア。裏返しても表が無い。

(ここはさいていすくいがない)

此処は最低。救いが無い。

(むくわれるかはてるかきめるのはぼくじゃない)

報われるか果てるか決めるのは僕じゃ無い。