last resort

(もうあえないとつげるぼくに)

「もう逢えない」と告げるボクに

(そっかとぎこちないしぐさでほほえむ)

「...そっか」とぎこちない仕草で微笑む

(ゆうぐれのこうえんこいびとたちさけて)

夕暮れの公園 恋人たち避けて

(ふたりはさよならにあるいてゆく)

二人はサヨナラに歩いてゆく

(ちがうだれかにとじたおもいをそそいでた)

違う誰かに 閉じた想いを注いでた

(それでいいからというきみとはじまって)

「それでいいから」と 云う君と始まって

(あいしてくことをおしがってきみのぬくもりにあまえてた)

愛してく事を惜しがって 君のぬくもりに甘えてた

(これいじょうそばにいれないほそいゆびさきはなすよ)

これ以上 側に居れない 細い指先 離すよ

(さいしょからわかっていたからきにすることない)

「最初から解っていたから 気にすることない」

(ときみはうつむいて)

と君はうつむいて

(らっきーだったなんてばちがいなせりふで)

「ラッキーだった」なんて 場違いなセリフで

(はしゃいでみせるからいとしくなる)

はしゃいでみせるから愛しくなる

(ずっとおもってたすきになれればいいのにと)

ずっと思ってた 「好きになれればいいのに」と

(なのにじゅんすいにけしされないものひとつ)

なのに純粋に 消し去れないもの一つ

(きれいなことばをほしがってきみをひたすらきずつけてく)

奇麗な言葉を欲しがって 君をひたすら傷つけてく

(だきあってつながらなくてこわれてくきずながある)

抱き合って繋がらなくて 壊れてく絆がある

(もうすぐとぎれるみちのてまえでたちどまり)

もうすぐ途切れる 道の手前で立ち止まり

(ごめんひとことのおわりしかないなんて)

「ゴメン」一言の 終わりしかないなんて

(あいされることをおしがってなくすのをくやみかけるから)

愛される事を惜しがって 失くすのを悔やみかけるから

(あなただけわるくはないとゆるすようにいわないで)

「あなただけ悪くはない」と 赦(ゆる)すように云わないで

(ふりきるおもいせつなくなるいまならまにあうきがしてる)

振り切る想い 切なくなる 今なら間に合う気がしてる

(それだけじゃだけどいけないひとりのきみにかえすよ)

それだけじゃ だけどいけない 一人の君に還すよ