パノプティコン/キタニタツヤ
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歌詞(問題文)
(どうなってんだよこれ)
どうなってんだよこれ!
(てっさくのおくのどうけをわらってたはずが)
鉄柵の奥の道化を笑ってたはずが
(めをさましたらじぶんのばんなんてさわらえないね)
目を覚ましたら自分の番なんてさ、笑えないね
(ざんかんじょうはあとまわし)
斬奸状は後回し
(だれもかれもせいぎをもてあましている)
誰も彼も正義を持て余している
(あおじろいかおのむれはおびえためをしていた)
青白い顔の群れは怯えた眼をしていた
(きりはなされてひとはだをわすれてしまったぼくらの)
切り離されて人肌を忘れてしまった僕らの
(こころがいつかきのうふぜんをおこしてしまった)
心がいつか機能不全を起こしてしまった
(ななじゅうおくとすこしのこどくがよりあつまって)
七十億と少しの孤独が寄り集まって
(さいぎしんだけがつのってこのてはひえきってしまった)
猜疑心だけが募って、この手は冷え切ってしまった
(ぱのぷてぃこんのむこうでゆがんだわらいごえがきこえるきがした)
パノプティコンの向こうで歪んだ笑い声が聞こえる気がした
(はいきがすまみれのぼくらのずじょうすくいのいとはないんだ)
排気ガス塗れの僕らの頭上、救いの糸は無いんだ
(ぜんいでできたみちがどうやらじごくのほうへとつづいてた)
善意でできた道がどうやら地獄の方へと続いてた、
(なんてずっとまえからわかっていたんだ)
なんてずっと前からわかっていたんだ
(むじゃきさゆえてがつけれないんだ)
無邪気差ゆえ手がつけれないんだ
(こどくをみずからまねいてじかいする)
孤独を自ら招いて自壊する
(ちめいてきなばぐをかかえたぼくらのごうは)
致命的なバグを抱えた僕らの業は
(ひゃくねんたらずじゃせいさんできないね)
百年足らずじゃ清算出来ないね
(もつれたあしでさまようことをやめちかしつへにげても)
もつれた足で彷徨うことを止め、地下室へ逃げても
(てれすくりーんからむすうのめにのぞかれているんだ)
テレスクリーンから無数の眼に覗かれているんだ
(ななじゅうおくとすこしのこどくがよりあつまって)
七十億と少しの孤独が寄り集まって
(だれもしんじれなくなってぬくもりをわすれてしまった)
誰も信じれなくなって、温もりを忘れてしまった
(ぱのぷてぃこんのむこうでゆがんだわらいごえがきこえるきがした)
パノプティコンの向こうで歪んだ笑い声が聞こえる気がした
(はすのはなのうえにざしたあくい)
蓮の花の上に座した悪意
(くもはつぶされていたんだ)
蜘蛛は潰されていたんだ
(せいぎのどれいになってさまつなあくにひをはなっていた)
正義の奴隷になって些末な悪に火を放っていた
(かれらもまたがすしつへきえてく)
彼らもまた、ガス室へ消えてく
(どこからみているの)
どこから見ているの?
(きっととほうもないあくいをはらんでいるんだろう)
きっと途方もない悪意を孕んでいるんだろう?
(ななじゅうおくとすこしのこどくがよりあつまって)
七十億と少しの孤独が寄り集まって
(さいぎしんだけがつのってこのてはひえきってしまった)
猜疑心だけが募って、この手は冷え切ってしまった
(ぱのぷてぃこんのむこうでゆがんだわらいごえがきこえるきがした)
パノプティコンの向こうで歪んだ笑い声が聞こえる気がした
(だれかがあのくもをいたずらにふみつぶしたそのひから)
誰かがあの蜘蛛を徒に踏み潰したその日から
(はいきがすまみれのぼくらのずじょうすくいのいとはないんだ)
排気ガス塗れの僕らの頭上、救いの糸はないんだ