ビューティ/ズーカラデル

(よるのまほうをくださいすべてがわかるような)

夜の魔法をください　すべてがわかるような

(だれもきづかないひびをなんどでもかきかえるような)

誰も気づかない日々を　何度でも書き換えるような

(やさしいうそをくださいいたみがきえるような)

優しい嘘をください　傷みが消えるような

(いつかきづいたあとでなにものこらんような)

いつか気づいた後で何も残らんような

(はろーはろーぼくらのなさけないひびを)

ハロー　ハロー　僕らの情けない日々を

(ことばにするからきいてよきみがうなずけばなんだって)

言葉にするから聞いてよ　君が頷けばなんだって

(つきなみなあいをふりかざしてくれよ)

月並みな愛を振りかざしてくれよ

(うつくしくなんかなれないとうつむくきみをみていたいのさ)

美しくなんかなれないと　俯く君を見ていたいのさ

(けっきょくなにもできないむれからはなれない)

結局何もできない　群れから離れない

(だれもいないななんてそれらしいかおをしている)

誰もいないななんて　それらしい顔をしている

(だれかさんみたいにせかいをかえたいんだろ)

誰かさんみたいに世界を変えたいんだろ

(ひとりのこころのなかもかえられないままで)

ひとりの心の中も変えられないままで

(かわいたくちからしぼりだしたこえがだれにもとどかないとしても)

乾いた口から絞り出した声が　誰にも届かないとしても

(たったいまここにびゅーてぃが)

たった今ここにビューティが

(あなたのことばがやるせないひびをかえてしまうことはないが)

あなたの言葉がやるせない日々を　変えてしまうことはないが

(きみはぼくだけのびゅーてぃだ)

きみは僕だけのビューティだ

(ふたをしてもにおいでわかってしまうよほら)

蓋をしても匂いでわかってしまうよ　ほら

(わたしはなにもないとことさらにのたまっても)

私は何もないと殊更にのたまっても

(よるのまほうをくださいすべてがわかるような)

夜の魔法をください　すべてがわかるような

(だれもきづかないひびを)

誰も気づかない日々を

(はろーはろーぼくらのなさけないひびを)

ハロー　ハロー　僕らの情けない日々を

(ことばにするからきいてよきみがうなずけばなんだって)

言葉にするから聞いてよ　君が頷けばなんだって

(ざわつくこころのはしっこをとらえたよ)

ざわつく心の端っこを捉えたよ

(だれにもとどかないとしてもきみはぼくだけのびゅーてぃだ)

誰にも届かないとしても　きみは僕だけのビューティだ