光のまち/ズーカラデル

(どれだけきみがかがやいてもぼくはくすんだままだ)

どれだけ君が輝いても　僕はくすんだままだ

(どれだけうつくしいこえもこのみみではひずんでしまう)

どれだけ美しい声も　この耳では歪んでしまう

(どれだけひくつなことばもきみのまえではいみがないんだ)

どれだけ卑屈な言葉も　君の前では意味がないんだ

(せかいのまんなかてをふっているただしさよさむけがするくらい)

世界の真ん中　手を振っている正しさよ　寒気がするくらい

(せなかをまるめたくらがりになれたきぼうのよあけがちかづく)

背中を丸めた　暗がりに慣れた　希望の夜明けが近づく

(つじつまあわせまたはじめようとして)

つじつま合わせ　また始めようとして

(きのうのよるにやぶいたのーとあなのあいたくつをはいてきょうも)

昨日の夜に破いたノート　穴の開いた靴を履いて今日も

(しょうこりもなくまたきみのこえをおもいだして)

性懲りもなくまた君の声を思い出して

(かがやくせかいにめをやかれてもみえないままであるいていかなくては)

輝く世界に目を焼かれても　見えないままで歩いて行かなくては

(だれかがのこしたひかりのあとそれにつづいたきみのせなかも)

誰かが残した光の跡　それに続いた君の背中も

(むきだしのよくぼうのはてさいかいをいのる)

むき出しの欲望の果て　再会を祈る

(どれだけまがりくねったあとですべてをなげだしても)

どれだけ曲がりくねった後で　すべてを投げ出しても

(だめだったねっていってわらってごまかしてまたあしあとはつづいてく)

ダメだったねって言って笑ってごまかして　また足跡は続いてく

(おちないよごれをどれだけまきちらしてもうすらわらいをたやしてはいけないわ)

落ちない汚れをどれだけまき散らしても　薄ら笑いを絶やしてはいけないわ

(どぶねずみみたいなうつくしさもすぐにきえてくこのあいであも)

ドブネズミみたいな美しさも　すぐに消えてくこのアイデアも

(かがやくせかいにめをやかれてもみえないままであるいていかなくては)

輝く世界に目を焼かれても　見えないままで歩いて行かなくては

(だれかがのこしたひかりのあとそれにつづいたきみのせなかも)

誰かが残した光の跡　それに続いた君の背中も

(むきだしのよくぼうのはてさいかいをいのる)

むき出しの欲望の果て　再会を祈る