花や、花／浦島坂田船

(うきよのよのあはれなれど きみがためならば)

浮世の夜のあはれなれど 君が為ならば

(はなや、はなや、さくや)

花や、花や、咲くや

(かいかぜんせんとともにじょうしょう はるのらんまんにきぶんじょうじょう)

開花前線と共に上昇 春の爛漫に気分上々

(さぁさ、かまそうかここでとうじょう はなをいまさかせ！)

さぁさ、かまそうかここで登場 花を今咲かせ！

(きっとはらしましょうきみのひょうじょう そうさまつりはいまさいこうちょう)

きっと晴らしましょう君の表情 そうさ祭りは今最高潮

(さぁさ、おたちあいいくぜ、ちょうじょう らっせーらっせーらー)

さぁさ、お立合い行くぜ、頂上 ラッセーラッセーラー

(はなや、はなや、さきなんし とりや、とりや、まいなんし)

花や、花や、咲きなんし 鳥や、鳥や、舞いなんし

(かぜや、かぜや、ふきなんし つきや、つきや、せい！)

風や、風や、吹きなんし 月や、月や、せい！

(しゃらしゃらとおとならして おいらんどうちゅう)

シャラシャラと音鳴らして 花魁道中

(たかげたのそとはちもんじ あでやかなはれすがた)

高下駄の外八文字 艶やかな晴れ姿

(おじょうさんちょいとよっといで わっちのほうへ)

お嬢さんちょいと寄っといで わっちの方へ

(ゆびきりをいたしなんしょ こよい、あなたのもとへ)

指切りをいたしなんしょ 今宵、あなたの元へ

(いつかきえて、さめてしまう こちょうのゆめというなら)

いつか消えて、醒めてしまう 胡蝶の夢というなら

(いのちをいま、もやしてああ いざ、いざ、まいろうか)

命を今、燃やして嗚呼 いざ、いざ、参ろうか

(はなやはな、さきほころんで、ぱっぱっぱ まつりばやしがこんちきちんのちん)

花や花、咲きほころんで、パッパッパ 祭りばやしがコンチキチンノチン

(さぁさ、おいでなんしここは ゆめうつつのまち)

さぁさ、おいでなんしここは 夢現の街

(うきよのよのあはれなんて、はっはっは いまはわすれてこんちきちんのちん)

浮世の夜のあはれなんて、ハッハッハ 今は忘れてコンチキチンノチン

(さぁさ、おてならしなんし、ぱっぱっぱ きみがためならば)

さぁさ、お手鳴らしなんし、パッパッパ 君が為ならば

(はなや、はなや、さくや)

花や、花や、咲くや

(はなや、はなや、さきなんし とりや、とりや、まいなんし)

花や、花や、咲きなんし 鳥や、鳥や、舞いなんし

(かぜや、かぜや、ふきなんし つきや、つきや、せい！)

風や、風や、吹きなんし 月や、月や、せい！

(ここはてんかのはなまち おいもわかいもわすれて)

此処は天下の花街（ヨイヨイ） 老いも若いも忘れて（ヨイヨイ）

(いろはにほへばはなさく あさきゆめよりあなたが)

色はにほへば花咲く（ヨイヨイ） 浅き夢よりあなたが（ヨイヨイ）

(はなぐはしさくらおどる おいらんどうちゅう)

花ぐはし桜踊る 花魁道中

(みそめしはきみのえがお やわらかなかぜがふく)

見初めしは君の笑顔 やわらかな風が吹く

(ほれてはれてこいをして ずっとゆめをみて)

惚れて腫れて恋をして ずっと夢を見て

(めぐりあうものがたりを こよいきみとえがいて)

巡りあう物語を 今宵君と描いて

(ゆきのようにとけてきえる、 あわいまぼろしじゃなく)

雪のように溶けて消える、 淡い幻じゃなく

(つきのようにこころてらしだすような、 ひかりになるから)

月のように心照らしだすような、 光になるから

(はなやはな、さきほころんで、ぱっぱっぱ きざむあかしはこんちきちんのちん)

花や花、咲きほころんで、パッパッパ 刻む証はコンチキチンノチン

(さぁさ、ここからのさきは ふたりきりのばしょ)

さぁさ、ここからの先は 二人きりの場所

(うきよのよのあはれなんて、はっはっは いまはわすれてこんちきちんのちん)

浮世の夜のあはれなんて、ハッハッハ 今は忘れてコンチキチンノチン

(さぁさ、てをかさねあって、ぱっぱっぱ きみがためならば)

さぁさ、手を重ねあって、パッパッパ 君が為ならば

(はなや、はなや、さくや)

花や、花や、咲くや

(きみがくるならば、ああうれしくて さくら、さくら、はなざかり)

君が来るならば、嗚呼嬉しくて さくら、さくら、はなざかり

(きみがこないなら、ぐいとだきしめて もう、はなさない)

君が来ないなら、ぐいと抱きしめて もう、離さない

(さぁ、さぁ、よっといでゆびきりげんまんさ あい、あい、あいをいま)

さぁ、さぁ、寄っといで　指切りげんまんさ 愛、愛、愛を今

(はなやはな、さきほこって、ぱっぱっぱ まつりばやしがこんちきちんのちん)

花や花、咲きほこって、パッパッパ 祭りばやしがコンチキチンノチン

(さぁさ、おいでなんしここは ゆめうつつのまち)

さぁさ、おいでなんしここは 夢現の街

(こいよはなひらいて、ぱっぱっぱ おまつりさわぎこんちきちんのちん)

恋よ花開いて、パッパッパ お祭り騒ぎコンチキチンノチン

(さぁさ、てをならせ、ぱっぱっぱ きみがためならば)

さぁさ、手を鳴らせ、パッパッパ 君が為ならば

(はなや、はなや、さくや ゆめが、ゆめが、さくや)

花や、花や、咲くや 夢が、夢が、咲くや

(はなや、はなや、さきなんし とりや、とりや、まいなんし)

花や、花や、咲きなんし 鳥や、鳥や、舞いなんし

(かぜや、かぜや、ふきなんし つきや、つきや、せい！)

風や、風や、吹きなんし 月や、月や、せい！