がじゅまるの樹　Cocco

(かぞくみんなでくらしてたころ)

家族みんなで暮らしてた頃

(がじゅまるのきまどからながめてたわ)

がじゅまるの樹窓からながめてたわ

(ちいさいころはきのぼりしていた)

小さい頃は木登りしていた

(ままがよぶのよ)

ママが呼ぶのよ

(「けーきがやけたわよ」と)

「ケーキが焼けたわよ」と

(わたしはわらいながらてをふるの。)

私は笑いながら手を振るの。

(あるひめざめてわたしはひとりよ)

ある日目覚めて私は独りよ

(ないたりしないたばこをすってたわ)

泣いたりしないタバコを吸ってたわ

(こうえんからはやさしいそよかぜ)

公園からはやさしいそよ風

(あいしていたしあいされていたけど)

愛していたし愛されていたけど

(それだけでよかったの)

それだけでよかったの

(ずいぶんらくになったわじゆうだもの)

ずいぶん楽になったわ　自由だもの

(とりあえずなんとなくいきてきた)

とりあえずなんとなく生きてきた

(だれかわたしをとめてよ)

誰か私を止めてよ

(おさえつけてあのきにしばるの)

押さえつけてあの樹に縛るの

(だれかおねがいとめてよ)

誰かお願い止めてよ

(きつくきつくあのきにしばるの)

きつくきつくあの樹に縛るの

(あさがきたとき)

朝が来た時

(わたしはいきてるのかしら？)

私は生きてるのかしら？

(いきてるのかしら？)

生きてるのかしら？

(がじゅまるのきのしたで)

がじゅまるの樹の下で

(ぱぱのかたぐるまやわらかなかみと)

パパの肩車　やわらかな髪と

(なつのにおいのするひろいそうげん)

夏のにおいのする広い草原

(ちくちくおひげがいたくてないた)

チクチクおひげが痛くて泣いた

(そういえばあれがさいごかしら)

そういえばあれが最後かしら

(なみだをながしたきおくはおわり。)

涙を流した記憶は終わり。

(そうね「うしなうものなどないわ」と)

そうね「失うものなどないわ」と

(そういったわたしをあなただいたの)

そう言った私を　あなた抱いたの

(だけどだいじょうぶばいばいさよなら)

だけど大丈夫　バイバイさよなら

(あとをおうのはいやなのぶざまだから)

後を追うのは嫌なの　無様だから

(おかしはきらいなのよ)

お菓子はきらいなのよ

(もうたくさんよけーきのあじをやっと)

もう沢山よ　ケーキの味をやっと

(わすれたとおもってたそれなのに)

忘れたと想ってた　それなのに

(だれかわたしをとめてよ)

誰か私を止めてよ

(おさえつけてあのきにしばるの)

押さえつけてあの樹に縛るの

(だれかおねがいとめてよ)

誰かお願い止めてよ

(きつくきつくあのきにしばるの)

きつくきつくあの樹に縛るの

(あさがきたとき)

朝が来た時

(わたしはいきてるのかしら？)

私は生きてるのかしら？

(いきてるのかしら？)

生きてるのかしら？

(がじゅまるのきのしたで)

がじゅまるの樹の下で