Fragile Idol-Worship
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歌詞(問題文)
(はてなきじもんじとう)
果てなき、自問自答
(いくどなくいくどとなく)
幾度なく幾度となく
(こたえのでぬといを)
答えの出ぬ問いを
(だれにでもなくなげつける)
誰にでもなく投げつける
(つげるはかなわぬと)
告げるは、叶わぬと。
(こころにうずまかせたまま)
心に渦巻かせたまま、
(いまはただわらっていよう)
今はただ、笑っていよう
(すべてはあのかたのため)
…すべてはあの方のため。
(そのみみはきこえるか)
その耳は聞こえるか?
(このこころのおたけびを)
この心の雄たけびを。
(そのちからはさがせるか)
その力は探せるか?
(このこころをうめるてだてを)
この心を埋める手立てを。
(せいぎとはなんなのだ)
「正義とは、何なのだ?」
(このわたしとはなんなのだ)
「この私とは、何なのだ?」
(しんなるとはなんなのだ)
「真なるとは、何なのだ?」
(ぜんなるとはなんなのだ)
「善なるとは、何なのだ?」
(あがめたてまつられ)
崇め奉られ
(わたしはよるべとなった)
私は寄辺となった
(よぶならぐうぞうと)
呼ぶなら「偶像」と、
(それがもっともふさわしい)
それが最も相応しい。
(いっしんに)
一心に。
(しんずるものたちがいるなら)
信ずる者達がいるなら。
(いっしんに)
一身に。
(そのいのりを)
その祈りを。
(うけとめる)
受け止める。
(それがぎでなくて)
それが"義"でなくて
(なんであろうか)
何であろうか!
(だとしても)
だとしても、
(ひとよしれ)
人よ知れ
(そのあわせるりょうのてが)
その合わせる両の手が
(ぶきをとり)
武器を取り、
(いつしかゆみひくようになるのだと)
いつしか弓引くようになるのだと。
(どうかしれ)
どうか知れ
(そのたたえあがめるものは)
その讃え崇めるものは
(かつておそれ)
かつて畏れ、
(ふうじたものよりもじゃあくなのだと)
封じたものよりも邪悪なのだと。
(ひとよしれ)
人よ知れ
(そのじあいみちるえがおは)
その慈愛満ちる笑顔は
(いくつもの)
いくつもの
(みえぬかなしみをもはらむのだと)
見えぬ悲しみをも孕むのだと。
(どうかしれ)
どうか知れ
(そのひたむきにささげるしんこうが)
その直向に捧げる偶像崇拝が
(かくももろく)
かくも脆く、
(ともすればあやういものなのだと)
ともすれば危ういものなのだと。
(いのりとはなんなのだ)
「祈りとは、何なのだ?」
(そのすくいとはなんなのだ)
「その救いとは、何なのだ?」
(じゃなるとはなんなのだ)
「邪なるとは、何なのだ?」
(ぜんなるとはなんなのだ)
「善なるとは、何なのだ?」
(せいぎのだいべんしゃ)
「正義の代弁者」
(そのじつさぎしまがいの)
その実、詐欺師まがいの
(わたしのこのえがおに)
私の、この笑顔に、
(なんのいみがあるというのか)
何の意味があると言うのか。
(ひっしに)
必死に。
(すくいをもとめるもののこえに)
救いを求める恩人の声に。
(こたえずに)
応えずに。
(ただたたずむ)
ただ佇む。
(なにもできず)
何もできず。
(それがふぎでなくてなんであろうか)
それが"不義"でなくて何であろうか!
(だとしても)
だとしても、
(しんじつをつげることなど)
真実を告げることなど
(できはせず)
できはせず。
(ただひとのあがめる)
ただ、人の崇める
(かみとしてたたずむのみで)
「神」として佇むのみで。
(そんなおもいを)
そんな思いを、
(むねにいだきながらつくろう)
胸に抱きながら繕う
(このえがおが)
この笑顔が、
(うそでないはずがないと)
嘘でない筈がないと…
(ひとよしれ)
人よ知れ!
(いのりは)
祈りは、
(かくももろく)
かくも脆く。
(かくもよわく)
かくも弱く。
(かくもはかなく)
かくも儚く。
(かくもうすく)
かくも薄く。
(わたしは)
私は、
(かくもふじつ)
かくも不実。
(かくもふそん)
かくも不遜。
(かくもふけい)
かくも不敬。
(かくもふじょう)
かくも不浄。
(であっても)
…であっても、
(ひとはしんじつづけずには)
人は信じ続けずには、
(あすにすすめないのだとしたら)
明日に進めないのだとしたら。
(せめてわらっていよう)
せめて笑っていよう。
(よるべとなろう)
寄辺となろう。
(わたしはただあのかたのために)
私はただ、あの方のために。
(ああいつかひとよしれ)
ああ、いつか、人よ知れ。
(わたしのこえをきけ)
私の、声を聞け。