怖い話 - 顔のない女(1)

(わたしのなまえはふくしまえり、こうこう１ねんせいだ。きょうのあさ、きみょうなことがおきた。)

私の名前は福島恵理、高校1年生だ。今日の朝、奇妙なことが起きた。

(わたしはいつもどおりせんめんじょでかおをあらい、ちょうしょくをたべるためにりびんぐに)

私はいつも通り洗面所で顔を洗い、朝食を食べるためにリビングに

(いこうとしたが、りびんぐへむかうどあをあけるときに、かおのないおんなが)

行こうとしたが、リビングへ向かうドアを開けるときに、顔のない女が

(みえたようなきがしたのだ。こわかったので、ろくにかくにんもせずに)

見えたような気がしたのだ。怖かったので、ろくに確認もせずに

(りびんぐにむかった。いまわたしのりょうしんはちょうきしゅっちょうででかけているため、)

リビングに向かった。今私の両親は長期出張で出かけているため、

(わたしがひとりでちょうしょくをつくる。ただ、きょうはてぬきでよーぐるとととーすとだけで)

私が一人で朝食を作る。ただ、今日は手抜きでヨーグルトとトーストだけで

(すませた。ちょうしょくもたべたので、せいふくにきがえてがっこうにでかけた。)

済ませた。朝食も食べたので、制服に着替えて学校に出かけた。

(きょうはきみょうなたいけんをしてきみがわるかったので、ひとりでとうこうすることにした。)

今日は奇妙な体験をして気味が悪かったので、一人で登校することにした。

(しかし、がっこうへのどうちゅうで、ずっとだれかのしせんをかんじていた。)

しかし、学校への道中で、ずっと誰かの視線を感じていた。

(「もしかして、あのかおのないおんながうしろにいるのではないか？」とおもうと)

「もしかして、あの顔のない女が後ろにいるのではないか？」と思うと

(ぞっとして、あしばやにがっこうへとむかった。)

ぞっとして、足早に学校へと向かった。

(わたしががっこうへつくと、まずさいしょにたくまくんといきあった。)

私が学校へ着くと、まず最初にタクマ君と行き会った。

(たくまくんはちからもちで、いけめんで、あたまもよく、くらすいちばんのにんきものだった。)

タクマ君は力持ちで、イケメンで、頭もよく、クラス一番の人気者だった。

(しかし、そのたくまくんは、わたしをみるなりこんわくしたひょうじょうをみせ、)

しかし、そのタクマ君は、私を見るなり困惑した表情を見せ、

(「おまえ、どうしたんだ？」とといかけてくる。)

「お前、どうしたんだ？」と問いかけてくる。

(そのときのわたしはなぜたくまくんがそのようなぎもんをもったのか)

そのときの私はなぜタクマ君がそのような疑問を持ったのか

(まったくわからなかった。わたしがたくまくんのといのしんいをかんがえていると、)

まったくわからなかった。私がタクマ君の問いの真意を考えていると、

(たくまくんが「とりあえず、いっかいかえったほうがいいよ。おれからせんせいには)

タクマ君が「とりあえず、一回帰った方がいいよ。俺から先生には

(いっておくから。」といわれた。わたしはしょうじき、けさのできごとのせいで)

言っておくから。」と言われた。私は正直、今朝の出来事のせいで

(まったくあたまがまわっていなかったので、たくまくんのいうとおり)

全く頭が回っていなかったので、タクマ君の言う通り