ムラサキ

(ちょっとまって)

一寸待って

(かってにいけません)

勝手にいけません

(もっとかまって)

もっと構って

(だってまだたりません)

だって未だ足りません

(あいあいまくらうつつのゆめ)

相合枕現の夢

(だいたいかれていくのはさだめ)

大体枯れていくのは運命

(それならみじかきいのちをもやしましょう)

其れなら短き命を燃やしましょう

(ねえあいしてこのみがくちるまでつよく)

ねえ愛してこの身が朽ちるまで強く

(いしきからじゆうまでいっさいがっさいうばっちゃって)

意識から自由まで一切合切奪っちゃって

(あなたのこえだけしかきこえないから)

貴方の声だけしか聞こえないから

(なまえをよんで)

名前を呼んで

(なまえをよんで)

名前を呼んで

(なまえをよんで)

名前を呼んで

(ちょっとまってほんしんはかわりません)

一寸待って本心は変わりません

(きってといてざんにんでかまいません)

切って解いて残忍で構いません

(あいまいなむすびつきでまた)

曖昧な結び付きで又

(だいたいひんはいくたあまた)

代替品は幾多数多

(それならかりそめのこいといたしましょう)

其れなら仮初の恋と致しましょう

(ねえあいとはしょせんしりしよくなのです)

ねえ愛とは所詮私利私慾なのです

(なみだにもうれいにもおかまいなしにきどっちゃって)

涙にも憂いにも御構い無しに気取っちゃって

(かくしてむすびついたこのこいにも)

欺くして結びついた此の恋にも

(なまえをちょうだい)

名前を頂戴

(なまえをちょうだい)

名前を頂戴

(なまえをちょうだい)

名前を頂戴

(あなたとであったがさいご)

貴方と出逢ったが最後

(わたしのみちのおわり)

私の途の終わり

(あなたのいないせかいなどしんだもどうぜんだから)

貴方の居ない世界など死んだも同然だから

(しょうがいをささげましょう)

生涯を捧げましょう

(ぜったいにときめたなみだにちかいたて)

絶対にと決めた涙に誓い立て

(あなたいがいほかにはなんにもなくたっていいんだって)

貴方以外他には何にもなくたって好いんだって

(おんなにもつらぬくべきいじはあるのさ)

女にも貫くべき意地はあるのさ

(なまいきだっていわれたって)

生意気だって言われたって

(ねえあいしてなにもかもわすれるくらい)

ねえ愛して何もかも忘れるくらい

(からだからかんじょうまでいっさいがっさいうばっちゃって)

躰から感情まで一切合切奪っちゃって

(あなたのこえだけしかきこえないから)

貴方の声だけしか聞こえないから

(なまえをよんで)

名前を呼んで

(なまえをよんで)

名前を呼んで

(なまえをよんで)

名前を呼んで