憂一乗 - ヨルシカ

(みずうみのそこにいるみたいだ)

湖の底にいるみたいだ

(こきゅうのひとつがのどにからんだ)

呼吸の一つが喉に絡んだ

(きほうをはきだしてすうびょう)

気泡を吐き出して数秒

(やっとあしがついた)

やっと足が着いた

(やわらかなどろのかんしょくがした)

柔らかな泥の感触がした

(ずっとずっと)

ずっとずっと

(ずっとずっとずっと)

ずっとずっとずっと

(きみをおっているだけで)

君を追っているだけで

(どうしようもないことばかりいいたかった)

どうしようもないことばかり言いたかった

(すいれんがういていた)

睡蓮が浮いていた

(すいあつでとうめいだ)

水圧で透明だ

(もうしんきろうよりもたしかなら)

もう蜃気楼よりも確かなら

(それでいいよ)

それでいいよ

(てきとうでもいいから)

適当でもいいから

(もくてきとかいいから)

目的とかいいから

(このままどこでもいいからさ)

このまま何処でもいいからさ

(にげよう)

逃げよう

(みずうみのそこにいるみたいだ)

湖の底にいるみたいだ

(ぬれるこまくがくすぐったいんだ)

濡れる鼓膜がくすぐったいんだ

(きたいもしょうらいもあすも)

期待も将来も明日も

(なにもききたくなかった)

何も聞きたくなかった

(くちからあふれるあわぶくがきれいで)

口から溢れる泡ぶくが綺麗で

(ずっとずっと)

ずっとずっと

(ずっとずっとずっと)

ずっとずっとずっと

(みとれてしまっただけで)

見惚れてしまっただけで

(こころよりだいじなものをみつけたかった)

心より大事なものを見つけたかった

(ことばってはくじょうだ)

言葉って薄情だ

(すいあつでとうめいだ)

水圧で透明だ

(なぁ)

なぁ

(たてまえよりきれいなものをさがしてるんだ)

建前より綺麗なものを探してるんだ

(そんなのわすれていいから)

そんなの忘れていいから

(もうにげよう)

もう、逃げよう

(こんなじぶんならいらない)

こんな自分ならいらない

(ぼくにはなんにもいらない)

僕には何にもいらない

(おかねもめいせいもあいもしょうさんも)

お金も名声も愛も称賛も

(なんにもいらない)

何にもいらない

(このままとおくにいきたい)

このまま遠くに行きたい

(おもいでのそとにさわりたい)

思い出の外に触りたい

(またきみのうたがききたい)

また君の歌が聴きたい

(ずっとずっと)

ずっとずっと

(ずっとずっとずっと)

ずっとずっとずっと

(きみをおっているだけで)

君を追っているだけで

(どうしようもないことだけうたいたかった)

どうしようもないことだけ歌いたかった

(すいれんがういていた)

睡蓮が浮いていた

(すいあつでとうめいだ)

水圧で透明だ

(もうしんきろうよりもたしかならそれでいいよ)

もう蜃気楼よりも確かならそれでいいよ

(このままどこでもいいからさ)

このまま何処でもいいからさ、

(ほんとうはぜんぶおいて)

本当は全部置いて

(ただにげだしたいだけだった)

ただ逃げ出したいだけだった

(じんせいはとうめいだ)

人生は透明だ

(すいあつでとうめいだ)

水圧で透明だ

(もうしんきろうよりもたしかならそれでいいよ)

もう蜃気楼よりも確かならそれでいいよ

(てきとうでもいいから)

適当でもいいから

(もくてきとかいいから)

目的とかいいから

(このままどこでもいいからさ)

このまま何処でもいいからさ

(にげよう)

逃げよう