期待通り

(けしきをきりさいてけしきをきりさいて)

景色を切り裂いて　景色を切り裂いて

(かのうせいにせかされたきみは)

可能性に急かされた君は

(とけいをきにせずにとけいをきにせずに)

時計を気にせずに　時計を気にせずに

(どこかでねむっているのでしょうか)

どこかで眠っているのでしょうか

(あしあとをふみなおすためにいきさきをうけとらなきゃ)

足跡を踏み直すために　行き先を受け取らなきゃ

(のこしてくれたなのまえでことばをひろいあつめ)

残してくれた名の前で　言葉を拾い集め

(あつめいっぱいにしていく)

集め　いっぱいにしていく

(きみがみていたまちをむすんでくせんにぼくはなれるかな)

君が見ていた街を結んでく線に　僕はなれるかな

(まいぺーすですすむおいつけずにとまる)

マイペースで進む　追いつけずに止まる

(とうしんだいでいいよとこころのうちがおしえてくれる)

等身大でいいよと　心のうちが教えてくれる

(きたいどおりをはしるぼくはきみにならなくちゃ)

期待通りを走る僕は　君にならなくちゃ

(いそぎながらすすむじゃまをされてとまる)

急ぎながら進む　邪魔をされて止まる

(きゅうけいしてもいいよときみをしるだれかがこえをくれる)

休憩してもいいよと　君を知る誰かが声をくれる

(まがりくねったせんをひく)

曲がりくねった線を引く

(からだのなかをみたすように)

体の中を満たすように

(まえがつまってすすめない)

前が詰まって進めない

(こともあるけどゆるして)

こともあるけど許して

(きみにくらべてしょぼくない)

君に比べてしょぼくない？

(とかいわれたってくじけない)

とか言われたってくじけない

(あせりゆれるこころでも)

焦り揺れる心でも

(だれかのためになりたいから)

誰かのためになりたいから

(けしきをきりさいてかのうせいがのこしたきずあとを)

景色を切り裂いて　可能性が残した傷跡を

(とけいをきにせずにやさしくなでたかったけれど)

時計を気にせずに　優しく撫でたかったけれど

(とぎれとぎれのせんをかけぬけて)

途切れ途切れの線を駆け抜けて

(きみがみていたまちをむすんでくせんはぼくがひかなくちゃ)

君が見ていた街を結んでく線は　僕が引かなくちゃ

(まいぺーすですすむおいつけずにとまる)

マイペースで進む　追いつけずに止まる

(からっぽになればなるほどおもくなるやくめをもらう)

空っぽになればなるほど重くなる役目を貰う

(きたいどおりをはしるぼくはきみをこえなくちゃ)

期待通りを走る僕は　君を超えなくちゃ

(ちがうこえですすみあたらしいせんをひく)

違う声で進み　新しい線を引く

(ことばをはこびおえるまでこのまちにとまる)

言葉を運び終えるまで　この街に停まる