とりかぶと
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歌詞(問題文)
(ときはかねなりいざこまやかにきこえむ)
時は鐘なり いざこまやかに聞こえむ
(さくらふぶきはるのよるのゆめうつつこいこがれ)
桜吹雪 春の夜の夢現 恋焦がれ
(あなたばかりをおもいいのねらえぬに)
貴方ばかりを思ひ寝の寝らえぬに
(やりょうほたるびたよりにつづったひめたこいごころ)
夜涼蛍火 頼りに綴った秘めた恋心
(あまたのこよみをゆびおりまつとも)
数多の暦を 指折り待つとも
(かくれてつるしたたんざくにねがいこめて)
隠れて吊した たんざくに願い込めて
(はるかとおくはてのないそらのむこう)
遙か遠く果ての無い空の向こう
(いでしきひよりかえりまつ)
出でしき日より帰り待つ
(ときおりいとふあんもいだくでしょう)
時折、いと不安も抱くでしょう
(あなたのてまくらおもいねむる)
貴方の手枕思ひ眠る
(じせいくせいしょう)
「辞世句斉唱」
(いざわはしなむ)
いざ吾は死なむ
(わがせいけりともわれにもどるべしというとはなくに)
我 背生けりとも我に戻るべしと言ふとはなくに…
(じせいくここにあり)
辞世句ここに在り…
(きみこむといいしよるごとにすぎたり)
君来むと言いし夜ごとに過ぎたり
(ゆきどけよものはるいくどとまわったにじふしきのこよみ)
雪解け四方の春 幾度と周った二十四気の暦
(よなよなおとめがはなびらちぎれば)
夜な夜な乙女が 花弁ちぎれば
(いろあせたたんざくがさびしげにかぜにまう)
色あせたたんざくが 寂しげに風に舞う
(ときおりよわおもいだしてなきます)
時折 夜半思い出して泣きます
(もうにどとかえらないてまくら)
もう二度と帰らない手枕
(あなたのしでのたびおともしとうと)
貴方の死出の旅 御供しとうと
(かくごはなかざししげしょうを)
覚悟 花かざし 死化粧を
(いざかしてをとりてあのよで)
いざかし手を取りてあの世で
(こいむすばれとうとめすとりかぶと)
恋結ばれとうと 召す とりかぶと