レモネード

(きりとったせいしゅんをつないだげんそう)

切り取った青春を　繋いだ幻想

(さめきったげんじつにやかれてたんだ)

冷め切った現実に　焼かれてたんだ

(はびこったせいろんをむげにせんとゆめをみて)

蔓延った正論を　無碍にせんと夢を見て

(こるくせんのじぶんもわすれ)

コルク栓の自分も忘れ

(ぼくだってふつうなら)

「僕だって普通なら」

(ないものねだりがくせになっていた)

無いものねだりがクセになっていた

(おとなになればないようなしあわせがそこにあるのなら)

大人になれば無いような幸せがそこにあるのなら

(ひまわりばたけないていたあのこのえがおがみれるなら)

向日葵畑泣いていたあの子の笑顔が見れるなら

(ことばにだせばこっけいなままごとがぼくをすくうなら)

言葉に出せば滑稽な飯事が僕を救うなら

(たそがれにそまりきったきょうしつでえいえんをいきよう)

黄昏に染まり切った教室で永遠を生きよう

(そこにひかりはない)

そこに光は無い

(わかってるけど)

分かってるけど

(てにもったふうせんをてばなせないで)

手に持った風船を　手放せないで

(かんらんしゃにのってもうなんねんだ)

観覧車に乗って　もう何年だ

(あのるーとにはいるふらぐをみうしなって)

あのルートに入る　フラグを見失って

(ばっどえんどすらもうそうだろうね)

バッドエンドすら妄想だろうね

(いつだってこうなると)

いつだってこうなると

(たんじゅんなじひすらこいしくなって)

単純な慈悲すら恋しくなって

(なぐさめでかいたぐうぞうきゅうさいのめがみとたてまつる)

慰めで描いた偶像　救済の女神と奉る

(ひとのしでかいたじんせいひとをうんだこともないのに)

人の死で描いた「人生」　人を生んだことも無いのに

(くりかえすくのうぜんぶしったようなくちをたたいて)

繰り返す苦悩全部　知ったような口を叩いて

(とりかえすどりょくなんてできないからしょうがないよね)

取り返す努力なんて　出来ないからしょうがないよね

(そこにひかりがある)

そこに光がある

(わかってるのに)

分かってるのに

(かみしばいだったきょうがせんめいになればいいのにな)

紙芝居だった今日が鮮明になればいいのにな

(とうめいなかべがなくてきみにさわれたらいいのにな)

透明な壁が無くて　君に触れたらいいのにな

(がんぼうはすなになってひとつとしてかなわないなら)

願望は砂になって一つとして叶わないなら

(そこになにがあるの)

そこに何があるの

(おとなになればないようなしあわせがそこにあるのなら)

大人になれば無いような幸せがそこにあるのなら

(ほうかごにふたりだったおもいでがものになるのなら)

放課後に二人だった思い出がものになるのなら

(ことばにだせばこっけいなままごとがぼくをすくうなら)

言葉に出せば滑稽な飯事が僕を救うなら

(きみのやみをとりさってきれいなはなびをみにいこう)

君の闇を取り去って綺麗な花火を見に行こう

(そこにひかりはない)

そこに光は無い

(おわってるだろ)

終わってるだろ