遅刻タイピング(第三視点)
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問題文
(「うっ!」)
「ウッ!」
(きづくともうあさのごじだ)
気付くともう朝の5時だ
(あさひがおきだしたばかりのおれにとってはまぶしい)
朝日が起きだしたばかりの俺にとっては眩しい
(おれはふとんからおきだしてちょうしょくのじゅんびをはじめた)
俺は布団から起きだして朝食の準備を始めた
(おれはひとりぐらしだからちょうしょくはじぶんでつくってじぶんひとりでたべるだけだ)
俺は一人暮らしだから朝食は自分で作って自分独りで食べるだけだ
(きのうはきょうのあさのためのぬきうちてすとをつくり、)
昨日は今日の朝のための抜き打ちテストを作り、
(きづくとよるのじゅうにじでねむけにおそわれてふとんにはいったのだった)
気付くと夜の12時で眠気に襲われて布団に入ったのだった
(いつもどおりめだまやきとみそしるをつくる)
いつも通り目玉焼きと味噌汁を作る
(きょうのみそしるはなめこをいれたものだ)
今日の味噌汁はなめこをいれたものだ
(しょくじをきっちんからりびんぐのてーぶるへといどうする)
食事をキッチンからリビングのテーブルへと移動する
(おれはめだまやきにはしょうゆをかけるはだ)
俺は目玉焼きには醤油をかける派だ
(しょうゆをめだまやきにたっぷりかけてきみごとたべる)
醤油を目玉焼きにたっぷりかけて黄身ごと食べる
(くちのなかにたまごのあじがひろがっておいしい)
口の中に卵の味が広がって美味しい
(つぎにみそしるのなめこをたべる)
次に味噌汁のなめこを食べる
(そしてみそしるをのみほす)
そして味噌汁を飲み干す
(いつものふくをきてくろいあいようのばっぐをてにもつ)
いつもの服を着て黒い愛用のバッグを手に持つ
(ふるいあぱーとのさびたとびらをあけてかいだんをかけおりていく)
古いアパートのさびた扉を開けて階段を駆け下りていく
(あいようのくるまにのってじぶんのしょくばであるがっこうへとむかう)
愛用の車に乗って自分の職場である学校へと向かう
(このがっこうにはじぶんがこどものころにかよっていた)
この学校には自分が子供のころに通っていた
(がっこうにつくとしょくいんしつにまっすぐいきしょくいんしつのとびらをあける)
学校につくと職員室に真っ直ぐ行き職員室の扉を開ける
(しょくいんのかたがたにいちれいしてじぶんのせきにつく)
職員の方々に一礼して自分の席に着く
(はちじになるまでまち、じぶんのたんとうするきょうしつにはいる)
8時になるまで待ち、自分の担当する教室に入る
(せいとたちのはなしごえによってにぎわっていたきょうしつは)
生徒たちの話し声によってにぎわっていた教室は
(おれがきたことによりきゅうにしずまりかえった)
俺が来たことにより急に静まり返った
(せいとたちのめせんがおれにあつまる)
生徒たちの目線が俺に集まる
(「きょうはしゃかいのぬきうちてすとだ」)
「今日は社会の抜き打ちテストだ」
(せいとたちがおどろきとふまんがまざったようなはんのうをした)
生徒たちが驚きと不満が混ざったような反応をした
(てすとをさいぜんれつのせいとたちにくばる)
テストを最前列の生徒たちに配る
(ぜんいんにぷりんとがいきわたったところでせいとぜんいんがきこえるようにいう)
全員にプリントがいきわたったところで生徒全員が聞こえるように言う
(「てすとかいし!」)
「テスト開始!」
(せいとたちはてすとがはじまったことによりしゅうちゅうしてしずかになった)
生徒たちはテストが始まったことにより集中して静かになった
(ところが、てすとのこり5ふんのときにいきなりきょうしつのとびらがあいてひとりのせいとがきた)
ところが、テスト残り5分のときにいきなり教室の扉が開いて一人の生徒が来た
(「なんでちこくしたのですか」)
「なんで遅刻したのですか」
(「ねぼうしました」)
「寝坊しました」
(「りゆうはそれだけですか」「はい」)
「理由はそれだけですか」「はい」
(このせいとはふざけているのか)
この生徒はふざけているのか
(いっしゅんこのせいとをなぐりたいきもちにかられたがたちばをかんがえてやめた)
一瞬この生徒を殴りたい気持ちにかられたが立場を考えてやめた
(「のこりのごふんでてすとをおわらせてください」)
「残りの5分でテストを終わらせてください」
(そのせいとはおとなしくせきへついててすとをかいしした)
その生徒はおとなしく席へついてテストを開始した
(てすとじかんがおわり、せいとぜんいんがてすとをへんきゃくした)
テスト時間が終わり、生徒全員がテストを返却した
(あのせいとはさいごまでがんばっていたがおれがよぶとすぐにてすとをもってきた)
あの生徒は最後まで頑張っていたが俺が呼ぶとすぐにテストを持ってきた
(みると、やはりほとんどできていない)
見ると、やはりほとんどできていない
(すうじつご、おれはさいてんずみのてすとをかえした)
数日後、俺は採点済みのテストを返した
(そしてあのせいとのばんがきた)
そしてあの生徒の番が来た
(おれはすこしいかりをおもてにだしながらいった)
俺は少し怒りを面に出しながら言った
(「つぎからねぼうしてちこくしないように」)
「次から寝坊して遅刻しないように」
(かれがすこしははんせいしただろうとおもったとたんかれはおれにおもいもよらぬことをいった)
彼が少しは反省しただろうと思ったとたん彼は俺に思いもよらぬことを言った
(「ならねぼういがいならちこくしてもいいんですか」)
「なら寝坊以外なら遅刻してもいいんですか」
(さすがにこのおれでもかんにんぶくろのおがきれた)
さすがにこの俺でも堪忍袋の緒が切れた
(あとでさんざんしかってやった)
後でさんざん叱ってやった