メルト

(あさめがさめて)

朝　目が覚めて

(まっさきにおもいうかぶきみのこと)

真っ先に思い浮かぶ　君のこと

(おもいきってまえがみをきった)

思い切って　前髪を切った

(どうしたのってきかれたくて)

「どうしたの？」って　聞かれたくて

(ぴんくのすかーとおはなのかみかざり)

ピンクのスカート　お花の髪飾り

(さしてでかけるの)

さして　出かけるの

(きょうのわたしはかわいいのよ)

今日の私は かわいいのよ！

(めるととけてしまいそう)

メルト　溶けてしまいそう

(すきだなんてぜったいにいえない)

好きだなんて　絶対にいえない…

(だけどめるとめもあわせられない)

だけど　メルト　目も合わせられない

(こいにこいなんてしないわわたし)

恋に恋なんてしないわ　わたし

(だってきみのことがすきなの)

だって　君のことが　…好きなの

(てんきよほうがうそをついた)

天気予報が　ウソをついた

(どしゃぶりのあめがふる)

土砂降りの雨が降る

(かばんにいれたままのおりたたみがさ)

カバンに入れたままの　オリタタミ傘

(うれしくないためいきをついた)

うれしくない　ためいきを　ついた

(そんなとき)

そんなとき

(しょうがないからはいってやるなんて)

「しょうがないから入ってやる」なんて

(となりにいるきみがわらう)

隣にいる　きみが笑う

(こいにおちるおとがした)

恋に落ちる音がした

(めるといきがつまりそう)

メルト　息がつまりそう

(きみにふれてるみぎてがふるえる)

君に触れてる右手が　震える

(たかなるむねはんぶんこのかさ)

高鳴る胸　はんぶんこの傘

(てをのばせばとどくきょりどうしよう)

手を伸ばせば届く距離　どうしよう…！

(おもいよとどけきみに)

想いよ届け　君に

(おねがいじかんをとめてなきそうなの)

お願い　時間をとめて　泣きそうなの

(でもうれしくてしんでしまうわ)

でも嬉しくて　死んでしまうわ！

(めるとえきについてしまう)

メルト　駅に着いてしまう…

(もうあえないちかくてとおいよだから)

もう会えない　近くて　遠いよ　だから

(めるとてをつないであるきたい)

メルト　手をつないで　歩きたい！

(もうばいばいしなくちゃいけないの)

もうバイバイしなくちゃいけないの？

(いますぐわたしをだきしめて)

今すぐ　わたしを　抱きしめて！

(なんてね)

…なんてね