ビューティフル・デイズ　　天野 月

(むすうにわかれたこうさてんで)

無数に分かれた交差点で

(あたしはたねをまきはなをそだてた)

あたしは種を撒き花を育てた

(みせたいひとほどとおざかるけど)

見せたい人ほど遠ざかるけど

(かぜのたよりがはこんでくれたらいい)

風の便りが運んでくれたらいい

(きみがほうりだしたあたしというせいめいは)

君が放り出した あたしという生命は

(あいにつつまれいきてます)

愛に包まれ生きてます

(わすれたいものだけじょうずにわすれてゆく)

忘れたいものだけ上手に忘れてゆく

(きみがくれたみにくいやけどのあとなど)

君がくれた醜い火傷の跡など

(ひかりのなかでとける)

光の中で溶ける

(あいたいつよさであたしはほころんでく)

会いたい強さで あたしは綻んでく

(きみはずっときらめくきおくのなかで)

君はずっと きらめく記憶の中で

(りんかくさえなくしたままわらってる)

輪郭さえ失くしたまま笑ってる

(あらそいはすべてりょうせいばいだ)

争いは全て両成敗だ

(かんぜんちょうあくなどそんざいしない)

勧善懲悪など存在しない

(だれかをにくむいやしさはただ)

誰かを憎む卑しさはただ

(きぼうをさえぎるかべへとそだってゆく)

希望を遮る壁へと育ってゆく

(ぜんぶてばなそうこんなにもついらないや)

全部手放そう こんな荷物要らないや

(はこびたいのはほかにある)

運びたいのは他にある

(わすれたいものだけじょうずにわすれてゆけ)

忘れたいものだけ上手に忘れてゆけ

(きみがはなったみにくいことばもひだねも)

君が放った醜い言葉も火種も

(ひかりのなかでとける)

ひかりの中で溶ける

(くやしいいたみがあたしをすすめてゆく)

悔しい痛みが あたしを進めてゆく

(きみはきっときらめくみらいのかなたで)

君はきっと きらめく未来の彼方で

(らんぼうなあしあとみてわらってる)

乱暴な足跡見て笑ってる

(きみがほうりだしたあたしというせいめいは)

君が放り出した あたしという生命は

(きみをおもっていきてます)

君を想って生きてます

(わすれたいものだけじょうずにわすれてゆく)

忘れたいものだけ上手に忘れてゆく

(きみがくれたみにくいやけどのあとなど)

君がくれた醜い火傷の跡など

(ひかりのなかでとける)

光の中で溶ける

(むじゃきにようきにあたしはほころんでく)

無邪気に陽気に あたしは綻んでく

(きみはずっときらめくきせつのなかで)

君はずっと きらめく季節の中で

(りんかくさえなくしたままわらってる)

輪郭さえ失くしたまま笑ってる