悪玉　キリンジ

(あしにかせられたちぇーんしろくひかるころしあむ)

足に科せられたチェーン　白く光るコロシアム

(いきょうとのごとくつぶてをなげられて)

異教徒のごとく礫を投げられて

(かつことをゆるされないにりゅうでむめいのひーる)

勝つことを許されない　二流で無名の悪玉

(はんそくまけこそがさいこうのめいよ)

反則負けこそが最高の名誉

(うちのめされたこのせなかを)

打ちのめされたこの背中を

(むすこのおまえもさげすむのかい)

息子のお前もさげすむのかい

(こよいこそ、みてろよ)

今宵こそ、見てろよ

(たからかになるてーまときめぜりふ)

高らかになるテーマと決めぜりふ

(はかいのかみしヴぁよ、ちのあめをふらせたもうれ)

”破壊の神シヴァよ、血の雨を降らせ給うれ！”

(あついあせをまといこごえるたましいと)

熱い汗をまとい　凍える魂と

(ひきぎわをあざやかにするかなしいちえ)

引き際を鮮やかにする　哀しい知恵

(ふっきれたならばおれはじゆう)

吹っ切れたならば俺は自由

(これはいんねんのかーどりべんじをねらうひーる)

これは因縁のカード　リベンジを狙う悪玉

(はなたばもきょうきももはやいらないぜ)

花束も凶器も　もはや要らないぜ

(すてみのやつにまけはしない)

捨て身のやつに負けはしない

(まもるべきものがおれにはあるんだ)

守るべきものが俺にはあるんだ

(このらすとすたんどに)

このラストスタンドに

(たからかになるてーまときめぜりふ)

高らかになるテーマと決めぜりふ

(はかいのかみしヴぁよ、ちのあめをふらせたもうれ)

”破壊の神シヴァよ、血の雨を降らせ給うれ！”

(れいこくなこのよからめをそらすな)

冷酷なこの世から目をそらすな

(いまだかつてないあくいをみせてやる)

未だかつてない悪意を魅せてやる

(ふりきれ、いまこそおれはじゆう)

振り切れ、今こそ俺は自由

(まいくよこせはやく)

「マイクよこせ、早く！」

(ばらんすのきせきでほーるして)

バランスの奇蹟でホールして

(あしたのいちめんをはでにかざろう)

明日の一面を派手に飾ろう

(すてみのやつにまけはしない)

捨て身のやつに負けはしない

(まもるべきものがおれにはあるんだ)

守るべきものが俺にはあるんだ

(このらすとすたんどに)

このラストスタンドに

(たからかになるてーまときめぜりふ)

高らかになるテーマと決めぜりふ

(はかいのかみしヴぁよ、ちのあめをふらせたもうれ)

”破壊の神シヴァよ、血の雨を降らせ給うれ！”

(れいこくなこのよからめをそらすな)

冷酷なこの世から目をそらすな

(このいかさましあいをだしぬいてやる)

このイカサマ試合を出し抜いてやる

(ぷろもーたーらはせきをたつ)

興業主らは席を立つ

(ばせいうずまくなかにおまえのむくなるえがおをみいだすのだ)

罵声うず巻く中に　お前の無垢なる笑顔を見い出すのだ

(まいくよこせ、はやく)

「マイクよこせ、早く！」