クレマチスの祈り/長尾景

(くだけちったゆめのかけらひろいあつめ)

砕け散った夢のカケラ　拾い集め

(ふらつくからだもてあましたおろかもの)

ふらつく身体　持て余した　愚か者

(いったいなにがわるいというの)

「一体何が悪いというの？」

(むげんのめいきゅうさまよって)

無限の迷宮　彷徨(さまよ)って

(いらだちさえかくせずすがるあわれなよる)

苛立(いらだ)ちさえ隠せず縋(すが)る　哀れな夜

(ものがたりのゆくえをしりながら)

物語の行方を知りながら

(おちてく)

落ちてく

(ぶざまなこころかきむしって)

無様な心　掻きむしって

(さけんでもさけんでも)

叫んでも　叫んでも

(せかいのはてにひとりきり)

世界の果てに　ひとりきり

(すくわれたいぶっこわして)

救われたい　ぶっ壊して

(ぎゃくてんげきのふぃなーれを)

逆転劇のフィナーレを

(つかみとるのはおのれだろう)

掴み取るのは己だろう

(にらみつけたにびいろのそら)

睨みつけた　鈍色(にびいろ)の空

(けつべつのとき)

決別の時

(じゅんじょうぶったあいじょうさえうとましくて)

純情ぶった愛情さえ疎ましくて

(なぜかぎまんのうずにさいなまれてく)

何故か欺瞞(ぎまん)の渦に　苛(さいな)まれてく

(かよわいこひつじよ)

か弱い子羊よ

(ふりむけばほほえむしにがみがてまねく)

振り向けば微笑む死神が手招く

(なにもかもなくしても)

何もかも無くしても

(まもるべきゆめだった)

守るべき夢だった

(こうやにたちてをのばした)

荒野に立ち　手を伸ばした

(あがいてもあがいても)

足掻(あが)いても　足掻(あが)いても

(いきつぎもできないほどに)

息継ぎも出来ないほどに

(いとしくてきえないで)

愛しくて　消えないで

(うらぎりもののいきかたを)

裏切り者の生き方を

(えらびとるのはおのれだろう)

選び取るのは己だろう

(こがすむねがいたむほどに)

焦がす胸が痛む程に

(いきているきがした)

生きている気がした

(ぶざまなこころかきむしって)

無様な心　掻きむしって

(さけんでもさけんでも)

叫んでも　叫んでも

(せかいのはてにひとりきり)

世界の果てに　ひとりきり

(すくわれたいぶっこわして)

救われたい　ぶっ壊して

(ぎゃくてんげきのふぃなーれを)

逆転劇のフィナーレを

(つかみとるのはおのれだろう)

掴み取るのは己だろう

(にらみつけたにびいろのそら)

睨みつけた　鈍色(にびいろ)の空

(けつべつのとき)

決別の時

(げんかいなんてしらないで)

限界なんて知らないで

(さんざんあいつきはなして)

散々愛　突き放して

(げんじょういじをぶっこわして)

現状維持をぶっ壊して