優等生シンドローム

(たいくつなひびのかたすみでまたきょうも)

退屈な日々の片隅で　また今日も

(あきるほどくりかえしてるｙｅｓのかいとう)

飽きるほど繰り返してる　Yesの回答

(あんどしているそのえみのうらがわで)

安堵している　その笑みの裏側で

(ふとほころびかけたのは)

ふと、綻びかけたのは

(いいこのぼくというきょぞう)

いい子の僕、という虚像

(のぞまれてるぼくをえんじきっていたら)

望まれてるボクを　演じきっていたら

(だれもがそういうぼくだけきりとった)

誰もが　「そういうボク」だけ、切り取った

(きずつけたってむりさせたって)

傷つけたって　無理させたって

(ぼくならきっとへいきでしょ)

「ボク」ならきっと　平気でしょ？

(きたいどおりのおりにいれられて)

「期待通り」の檻に　入れられて

(いらないかんじょうはほうむった)

必要ない感情は葬った

(どうせだれもきづかないし)

どうせ誰も気付かないし

(つらいげんじつをへいきなふりしてわらう)

辛い現実を　平気な振りして笑う

(そんなぼくはなにかんがえてるか)

そんなボクは、何考えてるか

(わかんないよっていわれたってさ)

分かんないよ？って言われたってさ

(こんなぼくはいやだったとなきわめいてすがれば)

「こんなボク」は嫌だったと　泣き喚いて縋れば

(そしたらなにかかわれただれかがたすけてくれた)

そしたら何か変われた？　誰かが助けてくれた？

(きたいにつぶされからまわりして)

期待に潰され、空回りして

(ひとりでかわいそうなぼくを)

独りでカワイソウな僕を

(わらいとばしてだいじょうぶかよっていった)

笑いとばして、大丈夫かよ？って、言った？

(ひつようだとだれかにみとめられたくて)

必要だと誰かに　認められたくて

(むずかしいことをしてはしっぱいした)

難しいことをしては、失敗した

(みはなされきょりをおかれりふじんにあきれられて)

見放され、距離を置かれ　理不尽に呆れられて

(そんなおもいをさせたぼくがかがいしゃなんだ)

そんな思いを　させたボクが　加害者なんだ…？

(いらないかんじょうをばらまけば)

必要ない感情を　ばらまけば

(みんなすぐににげていく)

皆、すぐに逃げていく

(それならいっそへいきなふりしてわらおう)

「それなら、いっそ　平気な振りして嗤おう」

(そんなぼくにしたのはだれだったの)

そんなボクにしたのは、誰だったの？

(わかんないからおしえてよねえ)

分かんないから　教えてよ、ねえ？

(こんなはずじゃなかったと)

こんなはずじゃ　なかった、と

(だれかのせいにしちゃえば)

誰かのせいにしちゃえば

(そしたららくになれただれかにわかってもらえた)

そしたら、楽になれた？　誰かに、分かってもらえた？

(きたいにそむいてしつぼうされてみじめでかわいそうなぼくを)

期待に背いて、失望されて、惨めでカワイソウな僕を

(わらいとばしてだいじょうぶだよっていった)

笑いとばして　大丈夫だよって、言った？

(いつのまにかはりついてとれなくなったつくりわらい)

いつの間にか　張り付いて、とれなくなった作り笑い

(のうめんのようなえがおのままないた)

能面のような　笑顔のまま泣いた

(そんなぼくがきみわるいってわらうんだ)

そんなボクが、キミワルイって　嗤うんだ…？

(じゃあどうやったらよかったんだよねえ)

じゃあ　どうやったら　良かったんだよ、ねえ？

(こんなはずじゃなかったよただみとめてほしかった)

こんなはずじゃ　なかったよ　ただ、認めて欲しかった

(こんなぼくはきらいだようそだらけのにんぎょうなんて)

こんなボクは嫌いだよ　嘘だらけの人形なんて

(だれかおねがいぼくをみつけて)

誰か、お願い　僕を見つけて

(ほんとがきえてしまうまえに)

「本当」が　消えてしまう前に

(よわくてなきむしなぼくをみとめて)

弱くて泣き虫な　僕を、認めて…

(こんなはずじゃなかったとなきわめいてすがれば)

こんなはずじゃ　なかった、と　泣き喚いて縋れば

(そしたらなにかかわれた)

そしたら、何か変われた？

(ぼくはもうないていなかった)

僕はもう、泣いていなかった…？

(きたいにそむいてしつぼうされてみじめでかわいそうなぼくを)

期待に背いて　失望されて　惨めでカワイソウな僕を

(わらいとばしてだいじょうぶだよっていって)

笑いとばして　大丈夫だよって、言って…