Still Life

(きみとのめーるがとだえたいまがにちじょうになっても)

君とのメールが途絶えた　今が日常になっても

(どうしてかきみのこえがみみからはなれないよ)

どうしてか君の声が　耳から離れないよ

(つうちまーくひとつひとつけしてすまほをとじても)

通知マークひとつひとつ　消してスマホを閉じても

(だいじなことわすれているさっかくだけのこってる)

大事なこと忘れている　錯覚だけ残ってる

(れいぞうこのおくみたいに)

冷蔵庫の奥みたいに

(やくそくをわすれたりして)

約束を忘れたりして

(よふかしのくせもぬけないで)

夜更かしの癖も抜けないで

(ささいなことにしっとしたりして)

些細なことに嫉妬したりして

(ときどきうえからめせんでほんとうはぜんぜんじしんがなくて)

時々上から目線で　本当は全然自信がなくて

(あきれちゃうよほんとう)

呆れちゃうよ本当

(こんなにすきなんて)

こんなに好きなんて

(つよがりのきみとおなじくらいぼくもつよがってた)

強がりの君と同じくらい　僕も強がってた

(あえないきょりをうめられなかったのはぼくのほうだったんだ)

会えない距離を埋められなかったのは　僕の方だったんだ

(きみのやさしさはいつでもあからさまじゃなくて)

君の優しさはいつでも　あからさまじゃなくて

(てれかくしみたいなことがいちばんうれしかった)

照れ隠しみたいなことが　一番嬉しかった

(しんきろうにふれてとけた)

蜃気楼に触れて溶けた

(まもれないやくそくばかりして)

守れない約束ばかりして

(きみのことをなかせたりもして)

君のことを泣かせたりもして

(ほんとうにひどいやつだったよね)

本当にひどい奴だったよね

(だれかをあいせるくらいのおとなになりきれなかった)

誰かを愛せるくらいの　大人になりきれなかった

(こんなぼくのことは)

こんな僕のことは

(わすれていいんだから)

忘れていいんだから

(どんなにあまのじゃくだって)

どんなに天邪鬼だって

(とびきりわがままだったって)

とびきりわがままだったって

(いきなりふきげんになったって)

いきなり不機嫌になったって

(きみのことをきらいになるりゆうになんてならなかった)

君のことを嫌いになる　理由になんてならなかった

(なんどもいったこと)

何度も言ったこと

(きみはすてきなひとだ)

君は素敵な人だ

(やくそくをわすれたりして)

約束を忘れたりして

(よふかしのくせもぬけないで)

夜更かしの癖も抜けないで

(ささいなことにしっとしたりして)

些細なことに嫉妬したりして

(いつものうえからめせんでとびきりのわがままをぶつけてよ)

いつもの上から目線で　とびきりのわがままをぶつけてよ

(いつもぼくのなかで)

いつも僕の中で

(きみがしゅごだったんだ)

君が主語だったんだ

(かっこつけさせてなにもかも)

かっこつけさせて　何もかも

(ておくれになったいまだけでも)

手遅れになった　今だけでも