Departure!

(なぎさでだれかをまっていたよひとりで)

渚で　誰かを待っていたよ　１人で

(まんぱいにふくらむすーつけーすに)

満杯にふくらむスーツケースに

(きがえをつめたりおんがくをきいて)

着替えを詰めたり　音楽を聴いて

(がいどぶっくはもうなんどもよんでる)

ガイドブックはもう　何度も読んでる

(なつがやってきたらかぜがふくわたりどりつれて)

夏がやってきたら風が吹く　渡り鳥連れて

(およいでるふねてをふって)

泳いでる船　手を振って

(そっとのろうよすーつけーすのうえ)

そっとのろうよ　スーツケースの上

(からだいっぱいにほらかぜをまきこんだら)

身体いっぱいにほら　風を巻き込んだら

(うなばらへむかうわたしのてをつかんで)

海原へ向かう　私の手をつかんで

(むかしおなじちょうしでなまえよんでくれた)

昔　同じ調子で名前呼んでくれた？

(はずんだきもちいまさらはずかしくなって)

弾んだ気持ち今更　恥ずかしくなって

(へんだね)

変だね

(こかげであさからまっていたよほんとは)

木陰で朝から待っていたよ　ほんとは

(いけたらいくなんてやくそくしても)

行けたら行くなんて約束しても

(わたしはあてになんかしてないのに)

私はあてになんかしてないのに

(むこうからくるのをすぐみつけちゃう)

向こうから来るのをすぐ見つけちゃう

(きみがやってきたらかぜがふくかみをととのえて)

君がやってきたら風が吹く　髪を整えて

(じょうだんとばしあるこう)

冗談飛ばし歩こう

(わたしはそっとすーつけーすのうえ)

私はそっと　スーツケースの上

(きもちいっぱいにほらかぜをうけとめてる)

気持ちいっぱいにほら　風を受け止めてる

(すいへいせんよりむこうまでとんでいく)

水平線より向こうまで飛んで行く

(きみはきのりしてないみたいにしてるから)

君は気乗りしてないみたいにしてるから

(わたしもすましたかおできもちかくしても)

私もすました顔で気持ち隠しても

(いいかな)

いいかな？

(ふるいちずをてにいこうふりむけば)

古い地図を手に行こう　振り向けば

(くちがわるいけどしんぱいしょうなきみと)

口が悪いけど　心配性な君と

(からだいっぱいにほらかぜをまきこんでる)

身体いっぱいにほら　風を巻き込んでる

(しおかぜをつれてもりをかけぬけていく)

潮風を連れて　森を駆け抜けて行く

(そっとちいさなあしがふたりをおいぬいて)

そっと小さな脚が２人を追い抜いて

(はじめてであうきせつがなつかしいなんて)

初めて出会う季節が懐かしいなんて

(へんだね)

変だね

(このままふたりずっといこうね)

このまま　ふたりずっと　行こうね