君との宝探し

(たとえばほらあなたのてに)

例えばほら　あなたの手に

(たからものがあったとして)

宝物が　あったとして

(つかまえたらまたにげても)

捕まえたら　また逃げても

(おいかけてはくれるでしょうか)

追いかけては　くれるでしょうか

(たとえばほらきせきなんて)

例えばほら　奇跡なんて

(おこらないとつよがっては)

起こらないと　強がっては

(しこうをとめなきわめいたら)

思考を止め　泣き喚いたら

(いきるいみをくれるでしょうか)

生きる意味を　くれるでしょうか

(まなつのよのけだるさはこにわでおぼれてた)

真夏の夜の気怠さ　箱庭で溺れてた

(そんなひびからすくわれたことしっても)

そんな日々から救われたこと　知っても

(あすへのびるかげぼうしひとつ)

明日へ伸びる　影法師ひとつ

(あなたのうでにあまえていたかった)

あなたの腕に　甘えていたかった

(あすへのびるゆうきもてなくて)

明日へ伸びる　勇気持てなくて

(きょうふとこうかいをのりこえられないまま)

恐怖と後悔を　乗り越えられないまま

(こころえぐるのはひきょうすぎるえがお)

心抉るのは　卑怯すぎる笑顔

(よいやみからよいやみへと)

宵闇から　宵闇へと

(ひかりおそれしまいつづけ)

光恐れ　仕舞い続け

(このはーとがあばかれたら)

この心臓(ハート)が　暴かれたら

(なつのねこはまよいごになる)

夏の猫は　迷子になる

(このおりがこわれたらすべてちりぢりだから)

この檻が壊れたら　すべて散り散りだから

(おまじないをかけつづけていたずっと)

「おまじない」をかけ続けていた　ずっと・・・

(えらべたはずのせかいたちは)

選べたはずの世界たちは

(おわりをしりそらのかなたへと)

終わりを知り空の彼方へと

(あるきだすふたりでなづけたろぐのーとをてに)

歩き出す二人で名付けたログノートを手に

(あすへわたるかげぼうしふたつ)

明日へ渡る　影法師ふたつ

(あなたのそばでわらっていたかった)

あなたの傍で　笑っていたかった

(あすへわたるゆうきもてたから)

明日へ渡る　勇気持てたから

(きょうふとこうかいをのりこえてそのさきへ)

恐怖と後悔を　乗り越えてその先へ

(まなつのひがこおりつくように)

真夏の陽が　凍りつくように

(おわるせかいにつみのゆきがふる)

終わる世界に　罪の雪が降る

(さけようともくだけちろうとも)

裂けようとも　砕け散ろうとも

(もういちどあなたのもとめざしてあるくよ)

もう一度あなたのもと　目指して歩くよ

(あのそらはつづくあたらしいあすへと)

あの空は続く　新しい明日へと