壱雫空/MyGO!!!!!

(もしこのあめがあがってもわすれずにあるいていくよ)

もしこの雨が上がっても　忘れずに歩いていくよ

(さいしょのひとしずくにかおあげたきょうのぼくを)

最初のひとしずくに　顔上げた今日の僕を

(とうめいなかさでつくるひとりぶんだけのせかい)

透明な傘で作る　ひとり分だけの世界(遮って隠れた)

(そっとにげこんでいた)

そっと逃げ込んでいた

(びにーるごしのそらからこぼれおちるおとひびいて)

ビニール越しの空から　こぼれ落ちる音響いて(弾けた合図)

(にじむこころへととけた)

滲む心へと溶けた

(なきじゃくっているこのそらといこう)

泣きじゃくっている　この空といこう

(あすふぁるとそめていくあふれだしたすこーる)

(アスファルト染めていく　溢れ出したスコール)

(とおりすぎるときをまつだけじゃなくて)

通り過ぎる時を　待つだけじゃなくて

(ぼくはみつめていたいんだよむしょくでもそこにあるもの)

僕は見つめていたいんだよ　無色でもそこにあるもの

(このあめがあがってくときなにもなかったようにきえてくかさばなみたいにこころは)

この雨が上がってく時　なにもなかったように　消えてく傘花みたいに心は

(じょうずにおりたためないからすぎさってしまうしゅんかんを)

上手に折り畳めないから　過ぎ去ってしまう瞬間を

(ぼくはあつめたいよああひとしずくを)

僕はあつめたいよ　ああ　ひとしずくを

(とめどなくかさにすべりおちるしずくがゆれてえがいてく)

とめどなく傘にすべり落ちる　雫が揺れて描いてく(模様)

(かぜにふるえてはぐずついてるぼくみたいなくすんでるきょうをうつした)

風に震えては　ぐずついてる僕みたいな　くすんでる今日を映した

(まよいつづけるこのそらといこう)

迷い続ける　この空といこう

(あいまいにすけるいろながめていたい)

(曖昧に透ける色　眺めていたい)

(ただようくもだっていちびょうさきなんてわからないままいくんだろう)

ただよう雲だって1秒先なんて　わからないままいくんだろう

(ふあんでにぶくかすんでくあしたも)

不安で鈍く霞んでく　明日も

(もしこのあめがあがってもわすれたくないから)

もしこの雨が上がっても　忘れたくないから

(たったいまをかきとめておきたいんだ)

たった今を書きとめておきたいんだ

(このてじゃとどかないあのそらからてんせんのいとでつなぐようにとどいたひとしずく)

この手じゃ届かない　あの空から点線の糸で　つなぐように届いた　ひとしずく

(いまこのあめがあがってくさいごのひとつぶがちいさくひかってぼくをうつした)

いまこの雨が上がってく　最期のひと粒が　小さく光って僕を映した

(まだみちはかわかないだろううるんだかぜをすいこんだ)

まだ道は乾かないだろう　潤んだ風を吸い込んだ

(ぼくはつれていこうああひとしずくを)

僕は連れていこう　ああ　ひとしずくを