永遠の銀　by Caligula

(のこされたこきゅうをつかいはたせば)

残された呼吸を使い果たせば

(だきとめたきおくさえはいへとちる)

抱きとめた記憶さえ灰へと散る

(こどうとはのろいだときづきながら)

鼓動とは呪いだと気づきながら

(さんれつしゃはわらいいくうつろなひつぎ)

参列者は笑い 行く 虚ろな棺

(そのさけびもやがてかこにとける)

その叫びもやがて過去に溶ける

(あんしつのはなだけをみちづれに)

暗室の花だけを道づれに

(いやだよおわるためにうまれたひげきなど)

嫌だよ 終わるために生まれた悲劇など

(いきをとめてそのままでいのちよぎんにひかれ)

息を止めてそのままで命よ銀に光れ

(はてなきゆめがいつまでもつづきますように)

果てなき夢がいつまでも続きますように

(きえたくないよきえないでただそれだけをいのった)

消えたくないよ消えないでただそれだけを祈った

(さいごのさいごのしあわせ)

最後の最後の幸せ

(だれにもだれにもうばわせない)

誰にも誰にも奪わせない

(はなさない)

離さない

(つくられたせかいはどちらだろうか)

作られた世界はどちらだろうか

(めをそむけしにがみにかわれたのは)

目を背け死神に買われたのは

(ゆれるひのあざやかさをもてはやすころ)

揺れる日の鮮やかさを持て囃す頃

(はくろうはなきつづけるそのけつまつをおもいだせ)

白蝋は泣き続ける その結末を思い出せ

(あさをむかえるのはあとなんにちだろう)

朝を迎えるのはあと何日だろう

(ゆるされたじかんはあとなんふんだろう)

許された時間はあと何分だろう

(このこころがみたされるのはあとなんびょうだろう)

この心が満たされるのはあと何秒だろう

(こわいよとどかずにくちてゆくそのひが)

怖いよ　届かずに朽ちてゆくその日が

(いきをとめてそのままでいのちよぎんにひかれ)

息を止めてそのままで命よ銀に光れ

(やさしいうたがいつまでもひびきますように)

優しい唄がいつまでも響きますように

(かなしみもいつかさるのならいつかまでをくりかえそう)

悲しみもいつか去るのならいつかまでを繰り返そう

(こんなにこんなにささやかだ)

こんなにこんなにささやかだ

(さいごのさいごのねがいごと)

最後の最後のねがいごと

(やすらかなるひびだけがつづけばよかった)

安らかなる日々だけが続けばよかった

(それをまもるだけのちからがあればよかった)

それを守るだけの力が在ればよかった

(しずかなゆうなぎをずっとみていたかった)

静かな夕凪をずっと見ていたかった

(それをまもるだけのちからがあればよかった)

それを守るだけの力が在ればよかった

(すべてをささげても)

全てを捧げても

(いきをとめてそのままでいのちよぎんにひかれ)

息を止めてそのままで命よ銀に光れ

(はてなきゆめがいつまでもつづきますように)

果てなき夢がいつまでも続きますように

(きえたくないよ)

消えたくないよ

(きえないでただそれだけをいのった)

消えないでただそれだけを祈った

(さいごのさいごのしあわせ)

最後の最後の幸せ

(それでもそれでもふれるならゆるさない)

それでもそれでも触れるなら　許さない