深紅

(つきよにうかぶざんぞうかりそめのくろいきおく)

月夜に浮かぶ残像　かりそめの黒い記憶

(くつじょくてきなゆがむあさふじゅんなこうかいへ)

屈辱的な歪む朝　不純な航海へ

(むくわれないこいならばせめて)

報われない恋ならば　せめて

(あのよでむすばれたいなんて)

あの世で結ばれたい　なんて

(ねがいをいくせんにもそのちにうえたけもののように)

願いを幾千にも　その血に飢えた獣のように

(これでもしつじですわいざつなそうしそうあい)

これでも執事DEATH　猥雑な送死葬愛

(だいちをあかくそめるかーてんこーるけちらして)

大地を赤く染める　カーテンコール　蹴散らして

(しねまってぃっくれこーどたましいときおくのびる)

走馬灯劇場　魂と記憶の映像

(ちみどろのもうそうかきならしてただもとめる)

血みどろの妄想　掻き鳴らして　ただ求める

(こよいのゆめはかなくしにがみたちのすんきょう)

今宵の夢　儚く　死神たちの酔狂

(ちょうしょうするやいばでえがくつきあかりのなかで)

嘲笑する刃で描く　月明かりの中で

(むかしばなしとあかいわいんくちうつしでささげさせてと)

昔話と赤いワイン　口うつしで捧げさせてと

(ねがいをちにそめてめくるめくわなしびれるように)

願いを血に染めて　めくるめく罠　痺れるように

(それでもれでぃですよそおいのひゃっかりょうらん)

それでも女DEATH　粧いの百花繚乱

(よぞらにつめをたてるあかいなみだにうたれて)

夜空に爪を立てる　赤い涙に打たれて

(あなろぐなしねまてぃっくみだらなのいずとかげろう)

アナログな走馬灯　みだらな騒音と陽炎

(こうこつのひょうりゅうきずつけあってただおぼれる)

恍惚の漂流　傷つけあって　ただ溺れる

(これでもしつじですきょうらんのいっせきにちょう)

これでも執事DEATH　狂乱の一赤凡蝶

(こくうにあかいといきまくをゆらしふきぬけて)

虚空に赤い吐息　幕を揺らし　吹き抜けて

(しねまてぃっくれこーどつきさすあいのろうらく)

走馬灯劇場　突き刺す愛の籠絡

(いっしゅんのえいえんしんくのゆめにただこがれる)

一瞬の永遠　深紅の夢に　ただ焦がれる