ハンマーソングと痛みの塔
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歌詞(問題文)
(どんどんつよくもっとつよく)
どんどん強く もっと強く
(うたごえひびくいたみのとう)
唄声響く痛みの塔
(そのてっぺんにしがみついて)
そのてっぺんに しがみついて
(ふるえてるのはどちらさま)
震えてるのは どちら様
(すてたくてもすてられなくて)
捨てたくても 捨てられなくて
(ちいさないたみたまってた)
小さな痛み 溜まってた
(そいつをずっとしまってきた)
そいつをずっとしまってきた
(いっこめのはこみたされた)
一個目の箱満たされた
(べつにいまさらつらくもないけど)
別に今更辛くもないけど
(だれかがみてくれたらな)
誰かが見てくれたらな
(これだけあればゆるされないかな)
これだけあれば許されないかな
(すこしやさしくされるくらい)
少し優しくされるくらい
(すてたものもひろってつめて)
捨てたものも 拾って詰めて
(まんたんのはこつみあげた)
満タンの箱積み上げた
(とおりすがりをよこめにみて)
通りすがりを横目に見て
(じゅっこめのはこつみあげた)
十個目の箱積み上げた
(そうかこれでもまだたりないのか)
そうか これでもまだ足りないのか
(だれにもみえてないようだ)
誰にも見えてないようだ
(それじゃどんどんたかくしなくちゃ)
それじゃどんどん高くしなくちゃ
(せかいじゅうにもみえるくらい)
世界中にも見えるくらい
(どんどんたかくもっとたかく)
どんどん高く もっと高く
(とりにもとどくいたみのとう)
鳥にも届く痛みの塔
(そのてっぺんによじのぼって)
そのてっぺんに よじ登って
(おうさまきぶんのなにさま)
王様気分の何様
(なにごとかとおおぐちあけた)
何事かと大口開けた
(やじうまどもをみおろした)
やじ馬共を見下ろした
(ここからみたらありのようだ)
ここから見たらアリのようだ
(ひゃっこめのはこつみあげた)
百個目の箱積み上げた
(おあつまりのみなさまがた)
お集りの皆様方
(これはわたしのいたみです)
これは私の痛みです
(あなたがたのなぐさめなど)
あなた方の慰めなど
(とどかぬほどのたかさにいます)
届かぬ程の高さに居ます
(きっとわたしはとくべつなんだ)
きっと私は特別なんだ
(だれもがみあげるくらいに)
誰もが見上げるくらいに
(こどくのかみにえらばれたから)
孤独の神に選ばれたから
(こんなけしきのなかにきた)
こんな景色の中に来た
(どんどんたかくもっとたかく)
どんどん高く もっと高く
(くもにもとどけいたみのとう)
雲にも届け痛みの塔
(そのてっぺんにあぐらかいて)
そのてっぺんに あぐらかいて
(かみさまきぶんのおうさま)
神様気分の王様
(きこえるのはかぜのおとだけ)
聞こえるのは風の音だけ
(せんこめのはこつみあげた)
千個目の箱積み上げた
(したをみたらめまいがした)
下を見たら目眩がした
(かけたはしごとばされた)
掛けた梯子飛ばされた
(そしてほんとうにさびしくなった)
そして 本当に寂しくなった
(だれにもみえてないようだ)
誰にも見えてないようだ
(こえもでないほどこわくなった)
声も出ないほど怖くなった
(ふいにきこえたはんまーそんぐ)
ふいに聞こえたハンマーソング
(したからじゅんにだるまおとし)
下から順にダルマ落とし
(だれかがうたうはんまーそんぐ)
誰かが歌うハンマーソング
(みんなあんたとはなしたいんだ)
皆アンタと話したいんだ
(おなじたかさまでおりてきて)
同じ高さまで降りてきて
(どんどんつよくもっとつよく)
どんどん強く もっと強く
(うたごえひびくいたみのとう)
唄声響く痛みの塔
(そのてっぺんにしがみついて)
そのてっぺんに しがみついて
(はなをたらしてるかみさま)
鼻を垂らしてる神様
(かみさまきぶんのおれさま)
神様気分の俺様
(おれさまきぶんもさかさま)
俺様気分も逆様
(ありさまどちらさま)
有り様 どちら様