朝が来る前に

(なにがいまみえているんだろうそれぞれのあしたをまえに)

何が今見えているんだろう それぞれの明日を前に

(ぼくらはそらをみあげたままずっとなにもいえずにいる)

僕らは空を見上げたまま ずっと何も言えずにいる

(つきさすようなふゆのにおいゆめからさめてくみたいだ)

突き刺す様な冬の匂い 夢から醒めてくみたいだ

(「もういかなくちゃいけないよ」)

「もう行かなくちゃいけないよ」

(そうむねのふぃらめんとがつぶやく)

そう 胸のフィラメントがつぶやく

(とまったままのまちいつものゆうほどう)

止まったままの街 いつもの遊歩道

(きみがそっというよ「はなれたくない」って)

君がそっと言うよ 「離れたくない」って

(うんわかってるけど)

うん わかってるけど

(あさがくればぼくらたびだつあたらしいひびのはじまりへ)

朝が来れば僕ら旅立つ 新しい日々の始まりへ

(かなしいけどぼくはいくよさよならなんだ)

悲しいけど僕は行くよ サヨナラなんだ

(ほらあさがもうそこまできているよ)

ほら 朝がもう そこまで来ているよ

(きみがくれたこのぬくもりにこのままふれていたいけれど)

君がくれたこの温もりに このまま触れていたいけれど

(もうあともどりはしないよそうむねのふぃらめんとにしょうじきに)

もう後戻りはしないよ そう 胸のフィラメントに正直に

(にじんでいくきのうかわりつづけるみらい)

滲んでいく昨日 変わり続ける未来

(しんじているよはなればなれでもつながっているんだ)

信じているよ 離ればなれでも つながっているんだ

(あさがくるそのまえにゆこうながれるなみだみえないように)

朝が来るその前に行こう 流れる涙 見えないように

(かなしいこともつれてゆくよかなしみがあるから)

悲しいことも連れて行くよ 悲しみがあるから

(いまのぼくらいるから)

今の僕ら いるから

(あさがくればぼくらたびだつあたらしいひびのはじまりへ)

朝が来れば僕ら旅立つ 新しい日々の始まりへ

(いつかここでまたあえるよねぇそうだろう)

いつかここでまた会えるよ ねぇ そうだろう

(あさがくるそのまえにいこうながれるなみだみえないように)

朝が来るその前に行こう 流れる涙 見えないように

(ふりむかないでぼくはゆくよいまのそのさきへたびだとう)

振り向かないで僕は行くよ 現在(いま)のその先へ旅立とう