サンセットベンチ/木村拓哉

(ひだりうでがあたたかくてかおむければきみのかみのけが)

左腕が温かくて 顔向ければ君の髪の毛が

(かぜにのってやさしくぼくのほおくすぐってる)

風にのって優しく僕の頬くすぐってる

(ふわりふわりふわり)

ふわり ふわり ふわり

(きみがよこではしゃぎすぎるから)

君が横ではしゃぎすぎるから

(こぼしてしまったかんこーひーも)

こぼしてしまった缶コーヒーも

(ねつをもってぼくのてのなかにおさまったまま)

熱を持って僕の手の中におさまったまま

(なにかいいたそうにしてる)

何か言いたそうにしてる

(いつまでもずっといつまでも)

いつまでもずっといつまでも

(こんなふうにぼくのよこにいてほしいと)

こんな風に僕の横にいて欲しいと

(ことばさがすのにきみがわらいかけるたびにのみこんでしまう)

言葉探すのに君が笑いかける度に飲み込んでしまう

(きみはきれいだ)

君は綺麗だ

(「あなたがすきなこのらべんだーいろの)

「あなたが好きなこのラベンダー色の

(すかーとをきょうもはいてきたの」)

スカートを今日もはいて来たの」

(そういってはしのほうをつかんでなびかせている)

そう言って端の方を掴んでなびかせている

(ひらりひらりひらり)

ひらり ひらり ひらり

(きみがうごくたびにかんじてた)

君が動く度に感じてた

(あまいかおりがぼくのむねにしみるから)

甘い香りが僕の胸に沁みるから

(いますぐだきしめていいたくなる)

今すぐ抱きしめて言いたくなる

(わけもいわずただきみに)

理由も言わずただ君に

(あいしてるずっとあいしてる)

愛してる ずっと愛してる

(どうしようもないいとしさがあふれてくる)

どうしようもない愛しさが溢れてくる

(「すごくにあうよ」と)

「すごく似合うよ」と

(かわりにでてきたことばに)

代わりに出てきた言葉に

(きみはわらってぼくにかくれた)

君は笑って僕に隠れた

(はにかんだくちもともふてくされたよこがおも)

はにかんだ口元もふてくされた横顔も

(こどものようにけたけたわらうそのこえも)

子どものようにケタケタ笑うその声も

(ここでみていたいから)

ここで見ていたいから

(きみがきみでいられるようにぼくがまもるよ)

君が君でいられるように僕が守るよ

(またここにこようか)

またここに来ようか

(いつまでもずっといつまでも)

いつまでも ずっといつまでも

(こんなふうにぼくのよこにいてほしいと)

こんな風に僕の横にいてほしいと

(このことばのさきうなずきながらすこしないた)

この言葉の先 頷きながら少し泣いた

(きみのかたをだきよせる)

君の肩を抱き寄せる