上野の山

(てんきはじょうじょうさんぽにとうえののやまをおとのうた)

天気は上々散歩にと上野の山を訪のうた

(うえののさくらははちぶざきそこらでみんなおおさわぎ)

上野の桜は八分咲そこらでみんな大さわぎ

(はなみなんぞのどこがいい)

花見なんぞのどこがいい

(わらいがおさえひきつった)

笑い顔さえひきつった

(ああみじかよのゆめのようあしたになればわすれいく)

ああ短か夜の夢のよう明日になれば忘れ行く

(ああきょうのひはなんなのか)

ああ今日の日は何なのか

(ああきょうのひはなんだろう)

ああ今日の日は何だろう

(あさはからっとごごからはくもりがちなるはるのごご)

朝はからっと午後からは雲りがちなる春の午後

(たのしいことをひろいたくそこらをまわっちゃかんがえる)

楽しいことをひろいたくそこらを回っちゃ考える

(されどぐちやらもんくやら)

されどぐちやら文句やら

(あたりはしだいにくらくなる)

あたりは次第に暗くなる

(ああみじかよのゆめのようあしたになればわすれいく)

ああ短か夜の夢のよう明日になれば忘れ行く

(ああきょうのひはなにだろね)

ああ今日の日は何だろね

(ああきょうのひはなんだろう)

ああ今日の日は何だろう

(はななどみたくはないんだけれどなにやらすこしさわぎたく)

花など見たくはないんだけれど何やら少しさわぎたく

(おれもはなみにいれてくれ)

俺も花見に入れてくれ

(おれもはなみにいれとくれ)

俺も花見に入れとくれ

(もりのむこうはくろぐろと)

森の向こうは黒々と

(ゆうひにうかんだごじゅうのとう)

夕陽に浮かんだ五重塔

(ああみじかよのゆめのよう)

ああ短か夜の夢のよう

(なにをみてきたごじゅうのとう)

何を見てきた五重塔

(あしたになればわすれいく)

明日になれば忘れ行く

(あしたになればわすれいく)

明日になれば忘れ行く

(よるもだんだんふけてきてひとりふたりとかえるひと)

夜もだんだん深けてきてひとりふたりと帰る人

(するとさわぎのあとだけに)

するとさわぎのあとだけに

(するとさわぎのあとだけに)

するとさわぎのあとだけに

(はるのよかぜがつめたくて)

春の夜風が冷たくて

(ちょっぴりさみしくなってきた)

ちょっぴりさみしくなってきた

(ああみじかよのゆめだよう)

ああ短か夜の夢だよう

(あしたになればわすれいく)

明日になれば忘れ行く

(ああきょうのひはなにだろね)

ああ今日の日は何だろね

(ああきょうのひはなんだろう)

ああ今日の日は何だろう

(おもえばうきよのあぶらあせおれもすこしはながしたか)

思えば浮世の脂汗　俺も少しは流したか

(みじかきよるのゆめのよう)

短かき夜の夢のよう

(あしたになればわすれいく)

明日になれば忘れ行く

(はぁっとおおきなためいきと)

はぁっと大きなため息と

(しごとのことがめにうかぶ)

仕事のことが目に浮かぶ

(あああしたからがんばろう)

ああ明日からがんばろう

(またあしたからがんばろう)

また明日からがんばろう

(あああしたからがんばろぜ)

ああ明日からがんばろぜ

(またあしたからがんばろう)

また明日からがんばろう