アシレの破天

(こわせないものこそあいまいでいいだろう)

壊せないモノこそ　曖昧で好いだろう

(はいがしぼんでいくにはながいひ)

肺が凋んで逝くには　永い陽

(くたばってちぎったそんなあいじょうなんかも)

くたばって千切った　そんな愛情なんかも

(まちがってないよきみは)

間違ってないよ君は

(そのこうせんかびんしょうだってさいしょはうそだろう)

その光線過敏症だって　最初は嘘だろう

(たいようをかばってかすかみえるきみのりびどー)

太陽を庇って微か見える　君のリビドー

(ゆめくったばくはわずかさんびょうこときれ)

夢食ったバクは　僅か三秒事切れ

(きすさえわすれてる)

キスさえ忘れてる

(いきするひとみもないてることばも)

息する瞳も　泣いてる言葉も

(おなじさあすのてんきよほうなんだ)

同じさ　明日の天気予報なんだ

(しろいかさならくろいあめさえもなかったと)

白い傘なら黒い雨さえも無かったと

(そういいきれるまで)

そう言い切れるまで

(せいてんまちのてーぜとどけてよ)

晴天待ちのテーゼ　届けていよ

(あいたいからくもがないばしょで)

会いたいから　雲が無い場所で

(きみとわるつをおどるよほら)

君とワルツを踊るよほら

(あめのちあめだからこそ)

雨のち雨だからこそ

(どんてんからるふらんまきもどす)

曇天からルフラン　巻き戻す

(あいたいからくもがあるばしょも)

会いたいから　雲がある場所も

(ぼくのてはみうしなわないでいて)

僕の手は見失わないでいて

(そうきゅうでまとうかぜになって)

蒼穹で纏う風になって

(かわらないままおとなになってくきみも)

変わらないまま　大人になってく君も

(いきのしかたくらいはわかってんだろう)

息の仕方くらいは　分かってんだろう

(もうはれたねってそらをみる)

もう晴れたねって　空を見る

(もうあえないってそのむこう)

もう会えないって　その向こう

(きみのわるつがみえないなら)

君のワルツが見えないなら

(はれのちなみだのせいだ)

晴のち涙のせいだ

(そのうちまたあえるから)

そのうちまた　会えるから

(きみをみつけられるよう)

君を見つけられるよう

(ぼくらだけのそらこわした)

僕らだけの天　破した