終着点

(みすかされることばことば)

見透かされる　言葉　言葉

(あぶれたきみにきょうもねえ)

あぶれた君に今日もねえ

(みかけだおしでつたえてみたい)

見掛け倒しで伝えてみたい

(ふしぎとこたえがない)

不思議と答えがない

(さあなかなかうまくはいかない)

さあなかなか上手くはいかない

(あじけなくゆれるさいれん)

味気なく揺れるサイレン

(きづかされることばことば)

気付かされる　言葉　言葉

(きょうもさ、ひとつきえるきえる)

今日もさ、ひとつ消える　消える

(ごまかされることばことば)

誤魔化される　言葉　言葉

(こぼれたきみのかんじょうろん)

こぼれた君の感情論

(ふざけつくしてこわしてみたい)

ふざけ尽くして壊してみたい

(どうせもうにげられないきっと)

どうせもう逃げられない　きっと

(ねえなかなかうまくはいかない)

ねえなかなか上手くは行かない

(あっけなくきえるさいれん)

呆気無く消えるサイレン

(みすかされるきみとぼくと)

見透かされる　君と僕と

(きょうもさひとつふたつとまあ)

今日もさ　ひとつふたつとまあ

(わすれたことばのきょうれつで)

忘れた言葉の強烈で

(ぶたいじょう、ととうこしらえて)

舞台上、徒党こしらえて

(いまいましいうたうたいながら)

忌々しい歌　歌いながら

(わらってる、わらってる)

笑ってる、笑ってる

(せまりくるくるくるみらいのられつ)

迫り来る来る来る未来の羅列

(それ、くりくりかえすせかいのぱたーん)

それ、繰り繰り返す世界のパターン

(べつにかんけいないの、いまさら。おとなびたごらくなどけっとばせ！)

｢別に関係ないの、今更。大人びた娯楽など蹴っ飛ばせ!｣

(さんさんてってないだえたいのないとおりすがりのきょうかんなんて)

燦々照って凪いだ得体のない通りすがりの共感なんて

(てんでいらぬとていかん、ていかん)

てんで要らぬと諦観、諦観

(ひとりきりいこじをまきちらした)

ひとりきり意固地を撒き散らした

(ああそこぬけにあかるい、あかるい)

ああ底抜けに明るい、明るい

(むじゃきなきみがきょうもいない)

無邪気な君が今日もいない

(みすかされることばことば)

見透かされる　言葉　言葉

(どうせもうにげられないけど)

どうせもう逃げられないけど

(ねえなかなかうまくはいかない)

ねえなかなか上手くはいかない

(あぶれたきみにきょうもさ)

あぶれた君に今日もさ

(きづかされることばことば)

気付かされる　言葉　言葉

(どうにかひとつふたつ)

どうにか　ひとつ　ふたつ

(つのりあつめたふじょうりのせいれつで)

募り集めた不条理の整列で

(つないだせりふまたかえていま)

繋いだ台詞　また変えて今

(いっさいのこたえはきすててしまえ)

一切の答え　吐き捨ててしまえ

(それすらもうあたりまえ)

それすらもう　当たり前

(ひとりくりくりくりかえすりふれいん)

ひとり繰り繰り繰り返すリフレイン

(それじゃばいばいばいでかえりましょ)

｢それじゃバイバイバイで帰りましょ｣

(わかりあえないなんてしってるよ！)

わかり合えないなんて知ってるよ!

(じだらくのならくへとまいりましょ)

｢自堕落の奈落へと参りましょ｣

(それじゃばいばいばいでさよなら)

それじゃバイバイバイでさよなら

(わかりあえないなんてしってるわ)

わかり合えないなんて知ってるわ

(そればかりくりかえすせかいのむこう)

そればかり繰り返す世界の向こう

(おちゃらけたあいをさがしましょ)

｢おちゃらけた愛を探しましょ｣

(せまりくるくるくるせかいのらせつ)

迫り来る来る来る世界の羅刹

(それをくりくりかえすみらいのむこう、でさあ)

それを繰り繰り返す未来の向こう、でさあ

(ばいばいばいでおどりましょう)

バイバイバイで踊りましょう

(おとなびたごらくへときょうじてさあ)

大人びた娯楽へと興じてさあ

(さんざんけってきらったとろいめらい)

散々蹴って嫌ったトロイメライ

(めいじつともにきたいのぶたいでさんさんたるこたえをつかんだ！)

名実ともに期待の舞台で燦々たる答えを掴んだ!

(ひとりきりのきみのひとみだった！)

ひとりきりの君の瞳だった!