リトルハミング

(だれかをおもうわたしでいたいからまわるばかりのまちかどでも)

誰かを思う私でいたい　空回るばかりの街角でも

(きみをさがすようにまよえるならあんがいわるくないひびだ)

君を探すように迷えるなら　案外悪くない日々だ

(しろとはいをならしながらくつぞこはちゃんとすりへってゆく)

白と灰を鳴らしながら　靴底はちゃんとすり減ってゆく

(おわりないゆめはぶすいらしいねだいじょうぶだいじょうぶあそぼう)

終わりない夢は無粋らしいね　大丈夫　大丈夫　遊ぼう

(なにいろだろうなきつづけたあさひこころはねたひばなはじめましてのまちあかり)

何色だろう　泣き続けた朝日　心跳ねた火花　はじめましての街灯り

(たぶんえがききれないだろうなつたえきれないだろうな)

多分　描き切れないだろうな　伝えきれないだろうな

(それだけすてきなわたしたちさ)

それだけ素敵な私達さ

(きみがきみがきみがうたになるとおくわたしのそらにきらめく)

君が　君が　君が歌になる　遠く　私の空にきらめく

(ひらひらさらさらことのはゆきのね)

ひらひら　さらさら　言の葉雪の音

(すきだよすきだよわかってて)

好きだよ　好きだよ　分かってて

(きみがあしたもわらえますようにきみがあしたにあえますように)

君が明日も笑えますように　君が明日に会えますように

(ちいさなはみんぐそれもきっといのりだ)

小さなハミング　それもきっと祈りだ

(ふれられないそうだねそうかなあたたかいよくすぐったいよ)

触れられない？　そうだね　そうかな？　あたたかいよ　くすぐったいよ

(わけもなくさびしいときはなさけなくどうぞたずねてきて)

訳もなく寂しいときは　情けなくどうぞ訪ねて来て

(わたしのだめなとことにててこっそりこっそりうれしい)

私のダメなとこと似てて　こっそり　こっそり　嬉しい

(あおとあかねをくりかえしてやっとすこしだけじぶんらしさをしる)

青と茜を繰り返して　やっと少しだけ自分らしさを知る

(それはずっときらいだったわたしきみがすきっていってくれたわたし)

それはずっと嫌いだった私　君が好きって言ってくれた私

(ふゆのかげろうおいかけてまぼろしつまずいてころんだからめぐりあえたんだよ)

冬のかげろう　追いかけてまぼろし　躓いて転んだから　巡り合えたんだよ

(きっとそうだよしあわせをぎゅっといだいておもいでかぞえたら)

きっとそうだよ　幸せをぎゅっと抱いて　思いで数えたら

(かそくしてほらすぐゆうやけさ)

加速して　ほらすぐ夕焼けさ

(くれるまちをあいせなかったなにもしらないいつかのわたしへ)

暮れる街を愛せなかった　何も知らないいつかの私へ

(からからころころくつおとはつづく)

からから　ころころ　靴音は続く

(つづくよつづけてつづけて)

続くよ　続けて　続けて

(それはまるでおとぎばなしのようそれはまるではなひらくよう)

それはまるでおとぎ話のよう　それはまるで花開くよう

(いまいま)

今　いま

(きみがきみがきみがうたになるとおくほしのせをわたってつなぎあう)

君が　君が　君が歌になる　遠く　星の瀬を渡って繋ぎあう

(ひらひらさらさらことのはゆきのね)

ひらひら　さらさら　言の葉雪の音

(すきだよすきだよわかってて)

好きだよ　好きだよ　分かってて

(きみがあしたもわらえますようにきみとあしたもあえますように)

君が明日も笑えますように　君と明日も会えますように

(ちいさなはみんぐそれはきっときせきだ)

小さなハミング　それはきっと奇跡だ

(ふれられないそうかなどうかなあたたかいよ)

触れられない？　そうかな？　どうかな？　あたたかいよ

(ここにいるよ)

ここにいるよ