ロマーシカ

(けさまどをあけたしゅんかんけはいがちがうきがした)

今朝窓を開けた瞬間　気配が違う気がした

(はじめるならきょうしかないそうおもったんだ)

始めるなら今日しかない　そう思ったんだ

(うみぞいをはしる)

海沿いを走る

(みなみかぜにかみほどいてなににもしばられたくない)

南風に髪ほどいて　何にも縛られたくない

(かわる、ってむずかしいかなわたしとびこみたくて)

変わる、って難しいかな　私飛び込みたくて

(あたらしい、ってすごくこわいなだけどしらないだけ)

新しい、ってすごく怖いな　だけど知らないだけ

(まぶしい、ってかざすてのひらやけたはんそでのあと)

眩しい、ってかざす手のひら　焼けた半袖の跡

(ぜんぶおなじはずなのになにかきのうとちがってるの)

ぜんぶ同じはずなのに　なにか昨日と違ってるの

(かくごしてうちあけたのにそんなことかといわれた)

覚悟して打ち明けたのに　そんなことかと言われた

(きみがいてくれてよかったそうおもったんだ)

君がいてくれてよかった　そう思ったんだ

(すなはまへさそう)

砂浜へ誘う

(ひとりよりもふたりでならころんでもわらっていられる)

ひとりよりもふたりでなら　転んでも笑っていられる

(たのしい、っておもわずいったきみにきこえてたかな)

楽しい、って思わず言った　君に聞こえてたかな

(はしる、ってひさしぶりだなくつがぬげそうになる)

走る、って久しぶりだな　靴が脱げそうになる

(きぼうってめにみえるかなわたしきづけるのかな)

希望って目に見えるかな　私気付けるのかな

(たぶんどこにでもあってみんなみなれてしまってるの)

たぶんどこにでもあって　みんな見慣れてしまってるの

(きのうまであたりまえだったこと)

昨日まであたりまえだったこと

(もういちどひとつづつおどろきたくて)

もう一度ひとつづつ驚きたくて

(できる、ってきみがいうからそんなきがしてくるんだ)

できる、って君が言うから　そんな気がしてくるんだ

(きみがいてくれてよかったすこしじゆうになる)

君がいてくれてよかった　少し自由になる

(きれい、ってゆびさしたそらとおくひこうきのおと)

きれい、って指差した空　遠く飛行機の音

(ふしぎおなじはずなのになにかきのうとちがってるの)

ふしぎ　同じはずなのに　なにか昨日と違ってるの