詩に還る/saikawa
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歌詞(問題文)
(くろくないあくまはいった)
黒くない悪魔は言った
(よるのはいになった)
「夜の灰になった」
(ろれつのまわらないままでくりかえすことばのいみは)
呂律の回らないままで 繰り返す言葉の意味は
(くちずさむたびわからなくなったただかみしめた)
口遊む度分からなくなった ただ噛み締めた
(なくしたらなくしたら)
失くしたら 失くしたら
(なくしたらうばえばいい)
失くしたら 奪えばいい
(いでんしもみないふりしてる)
遺伝子も見ない振りしてる
(あたまではわかっている)
頭ではわかっている
(くらっていけそらにさけんだ)
喰らっていけ 空に叫んだ
(まちがっててもいいわからなくなったよ)
間違っててもいい 分からなくなったよ
(おぼえているかみさまのこえ)
覚えている神様の声
(しらないふりしてるんだ)
知らない振りしてるんだ
(きっと)
きっと
(つたないことばをわらえばいい)
拙い言葉を笑えばいい
(てをそめたるりいろにわめいてくれよ)
手を染めた瑠璃色に喚いてくれよ
(いるんでしょかみさまみていて)
いるんでしょ神様 見ていて?
(ぼくはなにもしてないよ)
僕はなにもしてないよ
(るりいろにそまっている)
「瑠璃色に染まっている」
(ただのあいぞめだってこたえるから)
ただの藍染だって答えるから
(かたつむりにしおをかけるなら)
カタツムリに塩をかけるなら
(いずれぼくらもとけるように)
いずれ僕らも溶けるように
(ぼうじんざいでもまかれるんだ)
防人剤でも撒かれるんだ
(くすりにはふくさようがあるの)
薬には副作用があるの
(わかんないよどうしていきをしているんだ)
わかんないよ どうして息をしているんだ
(そのしんぞうをにぎりしめ)
その心臓を握り締め
(もういっぽまだもういっぽあおになるまで)
もう一歩 まだもう一歩 青になるまで
(ただあさをまっている)
ただ朝を待っている
(くみとったうわずみなめてたいてい)
汲み取った 上澄み舐めて大抵
(まっすぐななめをみているのです)
まっすぐ斜めを見ているのです
(おりこんだいとをとくのはぼくだけで)
織り込んだ糸を解くのは僕だけで
(かわりはいないかわりもしない)
変わりはいない 変わりもしない
(みえないようにしまっている)
見えないように仕舞っている
(さらってくれ)
攫ってくれ
(そらにさけんだまちがってでもいい)
空に叫んだ 間違ってでもいい
(にぎりしめてくれ)
握り締めてくれ
(とまってくさってくれればどれほどか)
止まって腐ってくれればどれほどか
(すみついたいしをきりとって)
棲みついた意志を切り取って
(らくらいをうつくもにだってりゆうがあって)
落雷を打つ雲にだって理由があって
(おちたかみなりにだって)
落ちた雷にだって
(もしたましいなんてものがあったのなら)
もし魂なんてものがあったのなら
(つきあかりがかがやかしていたのなら)
月明かりが輝かしていたのなら
(たぶんいまごろめをあけることすらかなわないのだろう)
たぶん今頃 目を開けることすら叶わないのだろう
(よるのはいになった)
「夜の灰になった」