AND RED END/■37

(きずぐちをふさいでもにじみだすあかぐろくみたしたせいぎを)

傷口を塞いでも滲みだす 赤黒く満たした正義を

(はきだせてしまえるならあきらめてしまえるなら)

吐き出せてしまえるなら 諦めてしまえるなら

(てんごくはさがしてもみつからないきっとじめんだけみてあるいている)

天国は探しても見つからない きっと地面だけ見て歩いている

(がくぶちにいれたかいがをねふだもつけずにわらってしまうのだろう)

額縁に入れた絵画を 値札も付けずに哂ってしまうのだろう

(ふたしかなおもいでがろーぽりのまちなみをぼかすしかい)

不確かな思い出が ローポリの街並みを暈す視界

(すくわれてしまうならそうおもえてしまうのなら)

救われてしまうなら そう思えてしまうのなら

(にげきってしまえばきげきなんだ)

逃げ切ってしまえば喜劇なんだ

(ふりかえればくうきょにそまっている)

振り返れば空虚に染っている

(あおぞらがみえなくたっていいさ)

青空が見えなくたっていいさ

(そうかのうせいさえもきりわけて)

そう可能性さえも切り分けて

(あしたにあたることをねがっている)

明日に当たることを願っている

(わたしをはずかしめることばもあなたをくるしめるきおくも)

私を辱める言葉も あなたを苦しめる記憶も

(いつまでもぬぐえないきずのあとはまだかがやいてゆける)

何時までも拭えない傷の後は まだ輝いてゆける

(まだわかりあってゆける)

まだわかりあってゆける

(きりさいたかいがのなかにうかぶくだかれたせんめいなしゃんぐりら)

切り裂いた絵画の中に浮かぶ 砕かれた鮮明なシャングリラ

(すくいならばすくいだといえるならば)

救いならば 救いだといえるならば

(ただよいたどりつけるはずだった)

漂いたどり着けるはずだった

(すべてあがめてしまえすべてけなしてしまえ)

すべて崇めてしまえ すべて貶してしまえ

(どこにいればいいのかもわからぬまま)

何処に居ればいいのかもわからぬまま

(そのむいしきでそのことばで)

その無意識で その言葉で

(えいえんのじかんとじこめてしまえ)

永遠の時間閉じ込めてしまえ

(きずぐちをせいでもにじみだすあかぐろくみたしたせいぎを)

傷口を塞いでも滲みだす 赤黒く満たした正義を

(はきだせてしまえるならあきらめてしまえるなら)

吐き出せてしまえるなら 諦めてしまえるなら

(ふたしかなおもいでがろーぽりのまちなみをぼかすしかい)

不確かな思い出が ローポリの街並みを暈す視界

(しんじられてしまうならそうみとめてしまうなら)

信じられてしまうなら そう認めてしまうなら

(くつがえしてしまえよきげきならば)

覆してしまえよ 喜劇ならば

(ふりかえればくうきょにそまってゆく)

振り返れば空虚に染まってゆく

(しだいにみえなくなってゆく)

次第に見えなくなってゆく

(もうかのうせいだけをきりわけて)

もう可能性だけを切り分けて

(めいひがあたることをねがっている)

明日が当たることを願っている

(いつかにとらわれることばもすべてをくるしめるきおくも)

いつかに囚われる言葉も すべてを苦しめる記憶も

(みちあふれぬぐえないきずのあとに)

満ち溢れ拭えない傷の痕に

(まだかがやいてゆける)

まだ輝いてゆける

(まだまえをむいてゆける)

まだ前を向いてゆける