使徒奏デシ破滅ノ竪琴

(いくはしょうどうのはてるしゅんかん)

往くは衝動の果てる瞬間

(そんざいかちほこるすべはあるか)

存在勝ち誇る術はあるか

(てんしがかなでるのはゆうびなたてごと)

天使が奏でるのは優美な竪琴

(かいらくあわせもつちしりょうのおと)

快楽合わせ持つ致死量の音

(かつぼうがのうをしはいする)

渇望が脳を支配する

(ついげきのかねがなりひびく)

追撃の鐘が鳴り響く

(てんかじごくかただいずれも)

天か地獄か只何れも

(おちてゆくさなかのゆめ)

落ちてゆく最中の夢

(せいとしのいろものくろの)

生と死の色白黒の

(うみにおちたこんとんは)

海に落ちた混沌は

(こがれもれだすいつくしみの)

焦がれ漏れ出す慈しみの

(なみがゆらしたてんくうのほし)

波が揺らした天空の新星

(おぼれたこころいぬいたこどう)

溺れた心射貫いた鼓動

(うがつやみのおくにすみついたまやかしを)

穿つ闇の奥に住み着いた瞞しを

(はなつゆみはともすてんとちのいさかいのひを)

放つ弓はともす天と地の諍いの火を

(さだめはきせきのごとく)

運命は奇跡の如く

(くらむぜつぼうにみちたひげきに)

眩む絶望に満ちた悲劇に

(にげてかくまってしょうりはあるか)

逃げて匿って勝利はあるか

(しんぞうかかげもちちゅうせいちかえば)

心臓掲げ持ち忠誠誓えば

(てんしもあくまのようにひくくわらう)

天使も悪魔のように低く嗤う

(しょうへきのなかでうずくまる)

障壁の中で蹲る

(そうしつのかこがほとばしる)

喪失の過去が迸る

(こがれあらがいひれふすひび)

焦がれ抗い平伏す日々

(おぞましきごすいのゆめ)

悼ましき午睡の夢

(ひかりとかげにびいろのそらにくべるまぼろしは)

光と影鈍色の空に焼べる幻は

(みつにくゆらすけたたましい)

密蜜に燻らす消魂しい

(ししゃのとむらいたむけのはな)

死者の弔い手向けの花

(えぐれたこころただれたこどう)

抉れた心爛れた鼓動

(よどむやみをはらえかげろうのかがりびで)

澱む闇を祓え陽炎の篝火で

(いきるかちはむじょうくずれゆくけいがいのちり)

生きる価値は無常崩れゆく形骸の塵

(さだめはきせきのごとく)

運命は奇跡の如く

(せいとしのいろものくろの)

生と死の色白黒の

(うみにおちたこんとんは)

海に堕ちた混沌は

(こがれもれだすいつくしみの)

焦がれ漏れ出す慈しみの

(なみがゆらしたてんくうのほし)

波が揺らした天空の新星

(おぼれたこころいぬいたこどう)

溺れた心射貫いた鼓動

(うがつやみのおくにすみついたまやかしを)

穿つ闇の奥に住み着いた瞞しを

(はなつゆみはともすてんとちのいさかいに)

放つ弓はともす天と地の諍いに

(よどむやみをはらえかげろうのかがりびで)

澱む闇を払え陽炎の篝火で

(いきるかちはむじょうくずれゆくけいがいのちり)

生きる価値は無常崩れゆく形骸の地理

(さだめはきせきのごとく)

運命は奇跡の如く