ワルキューレの叙事詩※記号入力不要

(たたかって、たたかって、そのはてにあなたはなにをみつける)

「戦って、戦って、その果てにあなたは何を見つける？

(どうかあなたはしあわせになれますように)

どうかあなたは幸せになれますように」

(かんじょうのひょうげんはにがてだけど)

感情の表現は苦手だけど

(みらいをよませればまけしらず)

未来を読ませれば負け知らず

(たべてくためにしょうじょはけんとたてをてにした)

食べてくために少女は剣と盾を手にした

(だってくうふくはたえられない)

「だって空腹は耐えられない

(ぜいたくはいわないけど、ときにはおいしいものだってたべたい)

贅沢は言わないけど、時には美味しいものだって食べたい」

(おれそうなほどほそくしろいうでで)

折れそうなほど細く白い腕で

(つぎつぎとてきのくびをはねてゆく)

次々と敵の首を刎ねてゆく

(やがてぐんぜいとなってこのくに)

やがて軍勢となってこの国

(さいきょうをうたうきしだんへとなりあがる)

最強を謳う騎士団へと成り上がる

(わかさはぶきだ。おはだもぷるぷるだ。)

「若さは武器だ。お肌もぷるぷるだ。

(おいるとからだがついてこない。たとえやるきにみちみちていても)

老いると体がついてこない。例えやる気に満ち満ちていても」

(たまにわらうととてもきれいで)

たまに笑うととても綺麗で

(いいよるおとこはあとをたたず)

言い寄る男は後を絶たず

(でもそもそもあいするそれがよくわからない)

でもそもそも愛する それがよくわからない

(ひとりのひとをあいすることもむずかしいのに、)

「ひとりのひとを愛することも難しいのに、

(よのなかにはふくすうのひとをあいせるものもいるときく。すごい)

世の中には複数のひとを愛せる者も居ると聞く。すごい」

(もっともっとたかくしかばねをつむんだ)

もっともっと高く屍を積むんだ

(そうすることがせいぎだとしんじた)

そうすることが正義だと信じた

(いつしかたたかうきかいとかしてた)

いつしか戦う機械と化してた

(かんしゃのおしうりそうなってもかまわない)

感謝の押し売り そうなっても構わない

(やるべきことはおおいほどいい。いそがしいうちがはなだ。)

「やるべきことは多いほどいい。忙しいうちが華だ。

(あのころはつよかった、あんときのおめーはすごかった、)

あの頃は強かった、あん時のおめーはすごかった、

(なんてへいさくうかんでかたりあっていたくはないだろう。)

なんて閉鎖空間で語り合っていたくはないだろう。

(だからやろうやろう。なんでもひきうけよう。さあかかってこい。)

だからやろうやろう。なんでも引き受けよう。さあかかって来い。」

(ほうしょうもおれいもやまほどもらった)

報賞もお礼も山ほどもらった

(それのつかいかたもわからない)

それの使い方もわからない

(ねんしゅうはなにせんばんかをこえるともうこうふくどはあがらないらしい。)

「年収は何千万かを越えるともう幸福度は上がらないらしい。

(そっちがわのにんげんになるのはこうかふこうかすくなくともふこうではないか)

そっち側の人間になるのは幸か不幸か...少なくとも不幸ではないか」

(みほれるほどのはやさはげんかくか)

見惚れるほどの速さは幻覚か

(かぜをまといきょうもじゅうおうじざい)

風を纏い今日も縦横自在

(きゅうにそのからだがそらたかくまう)

急にその体が空高く舞う

(じょうはんしんだけがころがった)

上半身だけが転がった

(じゅんすいなほどけだかくいきたきみ)

純粋なほど気高く生きたきみ

(あくなききたいにこたえようとした)

飽くなき期待に応えようとした

(あのときあいをしろうといきてたら)

あの時愛を知ろうと生きてたら

(もしかしたらこのばしょはべっどで)

もしかしたらこの場所はベッドで

(やわらかなもうふのなかにどねしてる)

柔らかな毛布の中 二度寝してる

(このものがたりからあなたはなにをまなぶ)

「この物語からあなたは何を学ぶ？

(それでもあなたはたたかいつづける？あいすることもおざなりにして)

それでもあなたは戦い続ける？愛することもおざなりにして..」