夏目漱石「こころ」3-34

夏目漱石の「こころ」(下)でございます。
なるべく原文ママで問題を設定しておりますので、誤字なのか原文なのかややこしいとは思われますが最後までお付き合い下さい。
オリジナルの書き方・読み方については以下に載せますので、参考の程よろしくお願い致します。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
9:直截(ちょくせつ)
10:狐疑(こぎ)
25:聟(むこ)
順位 | 名前 | スコア | 称号 | 打鍵/秒 | 正誤率 | 時間(秒) | 打鍵数 | ミス | 問題 | 日付 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | teea | 6865 | S++ | 7.1 | 95.7% | 167.8 | 1205 | 53 | 26 | 2025/04/01 |
2 | Irene | 6578 | S+ | 7.0 | 93.6% | 171.0 | 1207 | 82 | 26 | 2025/04/17 |
3 | レイコ | 4416 | C+ | 4.6 | 96.0% | 262.9 | 1211 | 50 | 26 | 2025/04/06 |
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問題文
(じゅうはち)
十八
(「わたくしはうちへかえっておくさんとおじょうさんにそのはなしをしました。)
「私は宅へ帰って奥さんと御嬢さんにその話をしました。
(おくさんはわらいました。)
奥さんは笑いました。
(しかしさだめてめいわくだろうといってわたくしのかおをみました。)
然し定めて迷惑だろうと言って私の顔を見ました。
(わたくしはそのときはらのなかで、)
私はその時腹のなかで、
(おとこはこんなふうにして、おんなからきをひいてみられるのかとおもいました。)
男はこんな風にして、女から気を引いてみられるのかと思いました。
(おくさんのめはじゅうぶんわたくしにそうおもわせるだけのいみをもっていたのです。)
奥さんの眼は充分私にそう思わせるだけの意味を有っていたのです。
(わたくしはそのときじぶんのかんがえているとおりを)
私はその時自分の考えている通りを
(ちょくせつにうちあけてしまえばよかったかもしれません。)
直截に打ち明けてしまえば好かったかも知れません。
(しかしわたくしにはもうこぎというさっぱりしないかたまりがこびりついていました。)
然し私にはもう狐疑というさっぱりしない塊がこびり付いていました。
(わたくしはうちあけようとして、ひょいととまりました。)
私は打ち明けようとして、ひょいと留まりました。
(そうしてはなしのかくどをこいにすこしそらしました。)
そうして話の角度を故意に少し外らしました。
(わたくしはかんじんのじぶんというものをもんだいのなかからひきぬいてしまいました。)
私は肝心の自分というものを問題の中から引き抜いてしまいました。
(そうしておじょうさんのけっこんについて、おくさんのいちゅうをさぐったのです。)
そうして御嬢さんの結婚について、奥さんの意中を探ったのです。
(おくさんはにさんそういうはなしのないでもないようなことを、)
奥さんは二三そういう話のないでもないような事を、
(あきらかにわたくしにつげました。)
明らかに私に告げました。
(しかしまだがっこうへでているくらいでとしがわかいから、)
然しまだ学校へ出ている位で年が若いから、
(こちらではさほどいそがないのだとせつめいしました。)
此方では左程急がないのだと説明しました。
(おくさんはくちへはださないけれども、)
奥さんは口へは出さないけれども、
(おじょうさんのようしょくにだいぶおもきをおいているらしくみえました。)
御嬢さんの容色に大分重きを置いているらしく見えました。
(きめようとおもえばいつでもきめられるんだから)
極めようと思えば何時でも極められるんだから
(というようなことさえこうがいしました。)
というような事さえ口外しました。
(それからおじょうさんよりほかにこどもがないのも、)
それから御嬢さんより外に子供がないのも、
(よういにてばなしたがらないげんいんになっていました。)
容易に手離したがらない源因になっていました。
(よめにやるか、むこをとるか、)
嫁に遣るか、聟を取るか、
(それにさえまよっているのではなかろうかとおもわれるところもありました。)
それにさえ迷っているのではなかろうかと思われるところもありました。