不純喫茶

(ねえいまさわってたしかめてこわばるからだがみたいけんのあかし)

ねえ 今 触って確かめて　こわばる身体が未体験の証

(しそうはだざわりそのすべてだれにもあかさずここまできたの)

思想 肌触り その全て　誰にも明かさずここまで来たの

(ああこれまでのねこいがこいじゃないみたいだね)

ああ これまでのね　恋が恋じゃないみたいだね

(そのこえにききいってしまったごごがあるでしょう)

その声に　聴き入ってしまった午後があるでしょう

(ふとつかまれたヴぃんてーじのかっぷさえ)

ふと掴まれた　ヴィンテージのカップさえ

(あなたのくちづけにいまときめき)

貴方の口付けに 今ときめき

(それはふじゅんくすぶるまぎれないふじゅん)

それは不純 燻る 紛れない不純

(いまでもきおくのまんなかでわたしまどわす)

今でも記憶の真ん中で私惑わす

(これはむじゅんむくたぶんておくれよむじゅん)

これは矛盾 無垢 多分 手遅れよ矛盾

(せつないほどせんじょうてきでもえるようなぷらとにっく)

切ないほど扇情的で 燃えるようなプラトニック

(いきすぎたじゅんあいはふじゅん)

いき過ぎた純愛は不純

(ねえいまさわってたしかめてこぼれたなみだがこどくのあかし)

ねえ 今 触って確かめて　零れた涙が孤独の証

(あいぶなぐさめそのすべてだれにもゆるさずここまできたの)

愛撫 慰め その全て　誰にも許さずここまで来たの

(こーひーはのめないわたしにがいこいもしってるあなた)

珈琲は飲めない私　苦い恋も知ってる貴方

(おもうほどそでをぬらしたよるもあるでしょう)

想うほど　袖を濡らした夜もあるでしょう

(ひとりたたずむせすじのおくふるえてるそこにあなただけはきづいて)

ひとり佇む背筋の奥　震えてるそこに貴方だけは気づいて

(ねえゆめでいいのだきしめて)

ねえ 夢でいいの 抱きしめて

(あなたにとかれるためのからだよ)

貴方に解かれるための身体よ

(じゅんをすておとなになればなにがかわるかあなたがおしえて)

純を捨て 大人になれば　何が変わるか貴方が教えて

(みざくらいたいかな)

「実桜 遺体 哉？」

(ふじゅんくすぶるいとおしきふじゅん)

不純 燻る 愛おしき不純

(いまでもしんぞうのまんなかでわたしつきうごかす)

今でも心臓の真ん中で私突き動かす

(じゅんむくたぶんておくれよむじゅん)

純 無垢 多分 手遅れよ矛盾

(せつないほどせんじょうてきでもえるようなぷらとにっく)

切ないほど扇情的で 燃えるようなプラトニック

(いきすぎたじゅんあいはふじゅん)

いき過ぎた純愛は不純

(いちずでもかなわないそのてにこがれて)

一途でも叶わないその手に焦がれて

(いまさいたわたしのふじゅん)

今咲いたわたしの不純