古典タイピング 竹取物語など 長文(リクエスト)
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問題文
(たけとりものがたり)
竹取物語
(いまわむかし、たけとりのおきなというものありけり)
今は昔、竹取の翁といふものありけり
(のやまにまじりてたけをとりつつ)
野山にまじりて竹を取りつつ
(よろずのことにつかいけり)
よろづのことに使いけり
(なをば、さぬきのみやつことなんいいける)
名をば、さぬきのみやつことなむいひける
(そのたけのなかに、もとひかるたけなんひとすじありける)
その竹の中に、もとひかる竹なむ一筋ありける
(あやしがりて、よりてみるに)
あやしがりて、寄りてみるに
(つつのなかひかりたり)
筒の中光りたり
(それをみれば、さんすんばかりなるひと)
それを見れば、三寸ばかりなる人
(いとうつくしゅうていたり。)
いとうつくしうてゐたり
(へいけものがたり)
平家物語
(ぎおんしょうじゃのかねのこえ)
祇園精舎の鐘の声
(しょぎょうむじょうのひびきあり)
諸行無常の響あり
(さらそうじゅのはなのいろ)
沙羅双樹の花の色
(しょうじゃひっすいのことわりをあらわす)
盛者必衰の理を表す
(おごれるひともひさしからず)
おごれる人も久しからず
(ただはるのよるのゆめのごとし)
ただ春の夜の夢のごとし
(たけきしゃもついにはほろびぬ)
たけき者もつひには滅びぬ
(ひとえにかぜのまえのちりにおなじ)
ひとへに風邪の前の塵に同じ
(ほうじょうきかものちょうめい)
方丈記 鴨長明
(ゆくかわのながれはたえずして)
ゆく川の流れは絶えずして
(しかももとのみずにあらず)
しかももとの水にあらず
(よどみにうかぶうたかたは)
よどみに浮かぶうたかたは
(かつきえ、かつむすびて、)
かつ消え、かつ結びて、
(ひさしくとどまりたるためしなし)
久しくとどまりたるためしなし
(よのなかにあるひととすみかと)
世の中にある人とすみかと
(またかくのごとし。)
またかくのごとし。
(つれづれぐさけんこうほうし)
徒然草 兼好法師
(つれづれなるままに)
徒然なるままに
(ひぐらし)
日暮らし
(すずりにむかいて)
硯に向かひて
(こころにうつりゆくよしなしことを)
心にうつりゆくよしなし事を
(そこはかとなくかきつくれば)
そこはかとなく書きつくれば
(あやしゅうこそものぐるおしけれ。)
あやしうこそものぐるほしけれ。