やさしいおばけ話

(いつもなにかにおびえてたいくじなしのぼく)

いつも何かに怯えてた 意気地なしのボク

(いつかはかわりたいずっとおもってた)

いつかは変わりたい ずっと思ってた

(だけどいざというときでもからだがうごかず)

だけど いざと言う時でも体が動かず

(ぽつりとこぼれたなみだ)

ぽつりと零れた 涙

(どうすればかわれるんだろうあたまがぐるぐる)

どうすれば変われるんだろう 頭がグルグル

(もういいかげんにしてよじぶん)

もういい加減にしてよ 自分

(まずはできることからしよまいにちあいさつ)

まずは出来ることからしよ 毎日挨拶

(ふりしぼったこえうもれ)

振り絞った声 埋もれ

(またためいきをついていたよるにきみがあらわれてさ)

また溜息をついていた夜にキミが現れてさ

(どうしようもないこんなぼくとはなしてくれた)

どうしようもないこんなボクと話してくれた

(すきっぷですすもうよなかにじ)

スキップですすもう 夜中二時

(ふたりだけのひそひそおさんぽ)

ふたりだけのヒソヒソお散歩

(そんなときばかりはずむこえが)

そんな時ばかり弾む声が

(すこしはずかしくてうつむいた)

少し恥ずかしくて俯いた

(ちいさなしあわせないしょばなし)

小さな幸せ内緒話

(ねえどうしてやさしいのか)

ねえ どうして優しいのか

(きみはだいじなともだちなんて)

キミは大事な友達なんて

(きっといえないんだ)

きっと言えないんだ

(いつもなにかにおびえてたそんなことわすれ)

いつも何かに怯えてた そんなこと忘れ

(このままでいいやなんておもってた)

「このままでいいや」なんて思ってた

(だけどきみはさびしいかおどうしておしえて)

だけどキミは寂しい顔 どうして教えて？

(ぼくのことばはとどかず)

ボクの言葉は届かず

(いつのまにかふたりぼっちまわりをぐるぐる)

いつの間にかふたりぼっち 周りをグルグル

(いまがたのしいからかんけいないや)

今が楽しいから 関係ないや

(そうだこんどはとおくにいこう)

「そうだ今度は遠くに行こう」

(いっしょにあるこうまいにちうきうきすてき)

一緒に歩こう 毎日ウキウキ 素敵

(まどのそとからたのしげなこえきこえないふりをした)

窓の外から楽しげな声 聞こえないフリをした

(べつにいいんだぼくにもいるんだよともだち)

別に良いんだ ボクにも居るんだよ？ ともだち

(すきっぷですすもうよなかにじ)

スキップですすもう 夜中二時

(だれもいないぼくらだけのくに)

誰もいない僕らだけの国

(ふたりだけのちいさなぼうけん)

二人だけの小さな冒険

(きょうはどこにいこうかなんてさ)

「今日はどこに行こうか」なんてさ

(ちいさなしあわせないしょばなし)

小さな幸せ内緒話

(ねえほんとうにたのしいよ)

ねえ 本当に楽しいよ

(しぜんといえたそのひとことできみはないてた)

自然と言えたその一言でキミは泣いてた

(ずっとひとりぼっち)

ずっとひとりぼっち

(きみとふたりぼっち)

キミとふたりぼっち

(ぼくはわかってるよ)

ボクは分かってるよ

(こんどはがんばれるよ)

今度は頑張れるよ

(すきっぷですすもうまっすぐに)

スキップですすもう 真っ直ぐに

(ゆうきをだしてあいさつしよう)

勇気を出して挨拶しよう

(ちいさなぼくのこえにみんなが)

小さなボクの声にみんなが

(たしかにへんじしてくれたんだ)

確かに返事してくれたんだ

(おおきなぜんしんないしょばなし)

大きな全身内緒話

(ねえぼくがんばれたんだよ)

ねえ ボク頑張れたんだよ

(きみがくれただいじなおまじない)

キミがくれた大事なオマジナイ

(もうとどかないけれど)

もう届かないけれど

(いつかつたえるから)

いつか伝えるから