夏目漱石「こころ」3-57

夏目漱石の「こころ」(下)でございます。
なるべく原文ママで問題を設定しておりますので、誤字なのか原文なのかややこしいとは思われますが最後までお付き合い下さい。
オリジナルの書き方・読み方については以下に載せますので、参考の程よろしくお願い致します。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
15:話し合える中(はなしあえるなか)
25:歯掻ゆい(はがゆい)
順位 | 名前 | スコア | 称号 | 打鍵/秒 | 正誤率 | 時間(秒) | 打鍵数 | ミス | 問題 | 日付 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | teea | 6852 | S++ | 7.1 | 96.0% | 188.4 | 1346 | 55 | 27 | 2025/04/02 |
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問題文
(にじゅうきゅう)
二十九
(「わたくしはおもいきってじぶんのこころをけいにうちあけようとしました。)
「私は思い切って自分の心をKに打ち明けようとしました。
(もっともこれはそのときにはじまったわけでもなかったのです。)
尤もこれはその時に始まった訳でもなかったのです。
(たびにでないまえから、わたくしにそうしたはらができていたのですけれども、)
旅に出ない前から、私にはそうした腹が出来ていたのですけれども、
(うちあけるきかいをつらまえることも、そのきかいをつくりだすことも、)
打ち明ける機会をつらまえる事も、その機会を作り出す事も、
(わたくしのてぎわではうまくいかなかったのです。)
私の手際では旨く行かなかったのです。
(いまからおもうと、そのころわたくしのしゅういにいたにんげんはみんなみょうでした。)
今から思うと、その頃私の周囲にいた人間はみんな妙でした。
(おんなにかんしてたちいったはなしなどをするものはひとりもありませんでした。)
女に関して立ち入った話などをするものは一人もありませんでした。
(なかにははなすたねをもたないのもだいぶいたでしょうが、)
中には話す種を有たないのも大分いたでしょうが、
(たといもっていてもだまっているのがふつうのようでした。)
たとい有っていても黙っているのが普通の様でした。
(ひかくてきじゆうなくうきをこきゅうしているいまのあなたがたからみたら、)
比較的自由な空気を呼吸している今の貴方がたから見たら、
(さだめしへんにおもわれるでしょう。)
定めし変に思われるでしょう。
(それがどうがくのよしゅうなのか、またはいっしゅのはにかみなのか、)
それが道学の余習なのか、又は一種のはにかみなのか、
(はんだんはあなたのりかいにまかせておきます。)
判断は貴方の理解に任せて置きます。
(けいとわたくしはなんでもはなしあえるなかでした。)
Kと私は何でも話し合える中でした。
(たまにはあいとかこいとかいうもんだいも、くちにのぼらないではありませんでしたが、)
偶には愛とか恋とかいう問題も、口に上らないではありませんでしたが、
(いつでもちゅうしょうてきなりろんにおちてしまうだけでした。)
何時でも抽象的な理論に落ちてしまうだけでした。
(それもめったにはわだいにならなかったのです。)
それも滅多には話題にならなかったのです。
(たいていはしょもつのはなしとがくもんのはなしと、みらいのじぎょうと、ほうふと、)
大抵は書物の話と学問の話と、未来の事業と、抱負と、
(しゅうようのはなしくらいでもちきっていたのです。)
修養の話位で持ち切っていたのです。
(いくらしたしくってもこうかたくなったひには、)
いくら親しくってもこう堅くなった日には、
(とつぜんちょうしをくずせるものではありません。)
突然調子を崩せるものではありません。
(ふたりはただかたいなりにしたしくなるだけです。)
二人はただ堅いなりに親しくなるだけです。
(わたくしはおじょうさんのことをけいにうちあけようとおもいたってから、)
私は御嬢さんの事をKに打ち明けようと思い立ってから、
(なんべんはがゆいふかいになやまされたかしれません。)
何遍歯掻ゆい不快に悩まされたか知れません。
(わたくしはけいのあたまのどこかいっかしょをつきやぶって、)
私はKの頭の何処か一カ所を突き破って、
(そこからやわらかいくうきをふきこんでやりたいきがしました。)
其所から柔らかい空気を吹き込んでやりたい気がしました。